SWIFT社AMHの特長
あらゆる金融機関がコンプライアンス、安全性、コスト効率を維持しながら、顧客の期待に応えるための新しい方法を求めています。
AMHは、モジュール式のマルチネットワーク対応の金融メッセージングソリューションです。高いカスタマイズ性と信頼性を提供しており、最新の技術で様々なネットワークのメッセージやファイルを並行して管理し、優れたスループットと高度なデータ管理を実現します。
このソリューションは、異なるメッセージングサービス間のシームレスなルーティングを実現し、ストレート・スルー・プロセッシング(STP)率を高め、より高い俊敏性、柔軟性、新しいレベルの効率化を可能にします。
AMHは、SWIFTの製品ポートフォリオに完全に統合されており、伝統的な業務を遂行している金融機関から、リアルタイム決済やマルチネットワーク対応など特殊なメッセージング要件を持つ機関に至るまで、幅広いニーズに応えます。
AMHの優位性
コスト
AMHは豊富な機能を備えたメッセージングプラットフォームであり、企業の業務変革をより効率的に実行できるようにするものです。AMH利用企業の総所有コスト(TCO)は3~8倍も低くなっています。
段階的な導入が可能
AMHはビジネスニーズに合わせて段階的に導入できます。テクノロジーの変化やその他の変化にも容易に対応し、ふさわしいサービスレベルを満たし、プラットフォームとしての将来性も期待されています。
サービス指向アーキテクチャ
AMHは、現在だけでなく将来を見据えて、標準に準拠し、技術をサポートします。AMHはサービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいており、オープンスタンダードをサポートしています。既存のシステムインフラにAMHを統合し、複雑なビジネスルーティングを伴うフロー変換やレポートを作成できます。また、AMHマルチネットワーク機能により、すべてのネットワークの管理を一箇所に集約できます。バックオフィスシステムも、AMHを介して相互に通信できます。
柔軟性
AMHには柔軟なワークフローエンジンが搭載されており、パフォーマンスの柔軟性と回復力を向上できます。ワークフローをビジネスプロセスに合わせて変更できるので、業界や規制の変化にも低コストかつ容易に対応できます。
処理能力
リーンプロセッシングテクノロジーにより、AMHは大容量のファイルを含めて1秒間に2,000件以上のトランザクションを処理することができます。実証された強力なパフォーマンスにより、AMHはトラフィック量が多い企業やグローバル市場で活動している企業に最適です。
システム復旧
AMHは非常にシステム復旧性が高く、ダウンタイムがないため、グローバル市場でのビジネスの継続性を確保することができます。AMHには、障害やピーク時の負荷に即座に対応する冗長性が組み込まれており、24時間365日の可用性を維持しています。その結果、メッセージングトラフィックが停止することはなく、金融取引のブロックやサービスレベルアグリーメントのペナルティのリスクを排除することができます。
リソース管理
必要な場合は、自社のリソースを利用してAMHプラットフォームを社内で完全に制御することも可能です。AMHコントロールセンターは、システム環境を中央から管理できます。AMHコントロールセンターは、すべてのAMHハブの間で実行されているサービスと接続性に関するリアルタイムの洞察を提供します。
UI/UX
AMHの直感的なインターフェースでは、事前に定義した様々なタスクにアクセスでき、情報に基づいた意思決定を可能にします。強力な検索機能により、エンドユーザーは全体のパフォーマンスに影響を与えることなく、AMHに接続されているすべてのデータベースから関連するトランザクションを迅速に見つけることができます。この検索機能の高速化により、より早く、効果的にビジネス課題に対応し、解決できます。
AMH導入の詳細
ラックが過去に導入を支援した事例を参考に、システム構成例を提示します。さらに、導入企業、SWIFT社、ラックそれぞれの役割や具体的な作業内容について掲示します。
システム構成例
システム導入までの作業内容及び役割
開発フェーズ | 作業内容 | お客様 | ラック | SWIFT |
---|---|---|---|---|
事前検討 | AMH/AWHの機能/非機能要件の充足度確認 | ○ | ○ | ○ |
機能/非機能要件の認識合わせ | ○ | ○ | ○ | |
要件定義 | AMH/AWHで実現出来ない機能の要件定義書落とし込み | ○ | | |
基盤要件と非機能要件の要件定義書落とし込み | ○ | | ||
CRS(Customer Requirements Specification)作成 | | ○ | ||
CRSのドキュメント認識合わせ | ○ | ○ | ○ | |
基本設計 | HLD(High Level Design)作成 | ○ | ||
HLDのドキュメント認識合わせ(接続構成、基本機能の定義) | ○ | ○ | ○ | |
基盤のサイジング(CPU/メモリ/ディスク) | ○ | | ||
詳細設計 | FRS(Functional Requirements Specification)作成 | ○ | ||
FRSのドキュメント認識合わせ(業務フロー定義) | ○ | | | |
ODD(Overall Detailed Design)作成 | | ○ | ||
ODDのドキュメント認識合わせ(全機能の実装詳細の定義) | ○ | ○ | | |
OSパラメータ設計 | ○ | | ||
CD | FRS/ODDに基づくAMHカスタマイズ版開発 | ○ | ||
運用/監視システムインテグレーションに伴うスクリプト開発 | ○ | | ||
環境構築 | OS/ミドル/パッケージ導入、AMHカスタマイズ版適用 | ○ | | |
AMHユーザープロファイル定義 | ○ | | | |
IT | テスト結果不良に伴う改善要求(Change Request)対応 | ○ | ○ | ○ |
業務パッケージ受け入れテスト | ○ | ○ | | |
ST | テスト結果不良に伴う改善要求(Change Request)対応 | ○ | ○ | ○ |
総合ラウンドテスト | ○ | ○ | | |
運用手順書 | 運用手順書作成 | ○ | | |
移行 | 移行方針/計画策定 | ○ | |
お客様 | ラック | SWIFT |
---|---|---|
【開発フェーズ】事前検討 | ||
○ | ○ | ○ |
【開発フェーズ】機能/非機能要件の認識合わせ | ||
○ | ○ | ○ |
【要件定義】AMH/AWHで実現出来ない機能の要件定義書落とし込み | ||
○ | | |
【要件定義】基盤要件と非機能要件の要件定義書落とし込み | ||
○ | | |
【要件定義】CRS(Customer Requirements Specification)作成 | ||
| ○ | |
【要件定義】CRSのドキュメント認識合わせ | ||
○ | ○ | ○ |
【基本設計】HLD(High Level Design)作成 | ||
○ | ||
【基本設計】HLDのドキュメント認識合わせ(接続構成、基本機能の定義) | ||
○ | ○ | ○ |
【基本設計】基盤のサイジング(CPU/メモリ/ディスク) | ||
○ | | |
【詳細設計】FRS(Functional Requirements Specification)作成 | ||
○ | ||
【詳細設計】FRSのドキュメント認識合わせ(業務フロー定義) | ||
○ | | |
【詳細設計】ODD(Overall Detailed Design)作成 | ||
| ○ | |
【詳細設計】ODDのドキュメント認識合わせ(全機能の実装詳細の定義) | ||
○ | ○ | |
【詳細設計】OSパラメータ設計 | ||
○ | | |
【CD】FRS/ODDに基づくAMHカスタマイズ版開発 | ||
○ | ||
【CD】運用/監視システムインテグレーションに伴うスクリプト開発 | ||
○ | | |
【環境構築】OS/ミドル/パッケージ導入、AMHカスタマイズ版適用 | ||
○ | | |
【環境構築】AMHユーザープロファイル定義 | ||
○ | | |
【IT】テスト結果不良に伴う改善要求(Change Request)対応 | ||
○ | ○ | ○ |
【IT】業務パッケージ受け入れテスト | ||
○ | ○ | |
【ST】テスト結果不良に伴う改善要求(Change Request)対応 | ||
○ | ○ | ○ |
【ST】総合ラウンドテスト | ||
○ | ○ | |
運用手順書作成 | ||
○ | | |
移行方針/計画策定 | ||
○ | |
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