セキュリティ運用の自動化事例
ラックは、セキュリティサービスを提供する企業として、自社のセキュリティ対策にも高い精度を求めています。一方で、社員が最新技術を活用したビジネス展開や、お客様とのシームレスな運用が可能になる工夫も施しています。
外部との情報連携に関する課題は多くの企業で共通していますが、ラックではサイバー攻撃や情報漏えいのリスクが高い場面では厳格にツール等の利用を制限しています。しかし、業務上どうしても必要な場合には一時的な例外対応を許可し、ビジネスのスピード感を損なわないよう配慮しています。
従来、こうした例外対応は手動で行われていたため、セキュリティ運用に大きな負荷がかかっていましたが、ラックはこれを自動化しました。この自動化では、例外対応が終了すると一定条件や時間経過により自動的に設定が元に戻り、すべての活動が履歴として記録されます。これにより、セキュリティリスクを最小限に抑えつつ、効率的かつ柔軟な運用を実現しています。
【事例1】PPAP制御および一時的な制御解除の自動化
パスワード付き暗号化ファイルのメール送信は原則禁止していますが、お客様によってはメールでしか受領できないケースがあります。会社全体や部門全体で安易に例外を認めると、セキュリティ事故のリスクが高まるため、慎重な対応が求められます。
そこで、一時的に例外対応が必要な場合には申請後の対応を自動化し、設定漏れや解除漏れが発生しないように管理します。例外運用が終われば、自動的に制御状態に復旧させ、業務の安全性と効率性を確保します。
【事例2】クラウドストレージアクセス制御運用の自動化
お客様とのファイル授受において、社内で許可されたクラウドストレージサービス以外にも、指定された外部ストレージへの時限的なアクセスが必要な場合があります。このようなケースでは、一時的に利用不可のクラウドストレージを申請に基づき利用可能にすることが求められます。
申請内容を確認後、制御解除から利用記録の管理、そして利用終了後に一定条件のもとで元の制限状態に復旧するまでをすべて自動化します。
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