CYBER GRID JAPAN サイバー・グリッド・ジャパン
ラックは2014年に、高度かつ巧妙化するサイバー攻撃とそれによる被害発生を防ぐため、セキュリティ専門家を参集した研究部門「サイバー・グリッド・ジャパン」を設立しました。
サイバー・グリッド・ジャパンは、新たなICTを利活用する上でのセキュリティ確保やサイバー攻撃に関連する技術の研究、ナショナルセキュリティ事情に関する調査研究、脅威情報(スレットインテリジェンス)やIoTに関する技術開発、そして利用者啓発と人材育成に取り組み、日本のサイバーセキュリティの成熟・裾野拡大に寄与します。
サイバーセキュリティの取り組みは非常に広範囲かつ専門的な領域に及ぶため、ラックだけでできることは限られています。そのためサイバー・グリッド・ジャパンの考えに賛同いただいた企業・団体をサイバー・グリッド・パートナーとしてタッグを組み、共通の目的達成に向けて取り組んでいます。
サイバー・グリッド・ジャパンの研究組織
ナショナルセキュリティ研究所
国防をテーマに、「第五の戦場」と呼ばれるサイバー空間において、サイバー戦や凶悪なサイバー攻撃の実態把握を中心に、各国の情勢や技術の調査などにより、安全保障や危機管理レベルのサイバーセキュリティを支援する研究を行っています。
次世代セキュリティ技術研究所
社内各研究所・関連部門や社外パートナーと連携し、先回り防御を可能とする独自のスレットインテリジェンス生成・分析・共有に関する技術開発を行っています。
また、研究開発成果の実用化に向けた実証実験等を行っています。
ICT利用環境啓発支援室
誰もが安心して安全にインターネットを利用できる環境の整備に向けて、産学官の関係者と連携し、情報セキュリティや情報モラルに関する教育活動を各地で推進するとともに、地域に根ざした啓発活動の自主的・自律的展開を支援しています。
また、ICTによる夢の実現やエンジニアとの交流の場の整備等を通じ、ICT利活用に必要な倫理観・素養を備えた若年層の育成を支援しています。
団体運営推進室
国全体のセキュリティレベル向上を目指し、サイバーセキュリティ対策や人材育成を含む関連企業との協力により、政府との連携強化や成果物の発信を行う「団体」の設立が必要とされるケースがあります。ラックは、立ち上げに携わった団体の運営に貢献することが社会活動であり発起企業の責務と考え、当該団体の事務局運営を積極的に請け負っています。
サイバー・グリッド・パートナーの紹介
サイバー・グリッド・ジャパンは、研究を推進する核として、サイバー・グリッド・パートナーと呼ぶ研究目的にご賛同いただいた社外の企業や団体にもつながる、特徴的な構造をもちます。
サイバー・グリッド・パートナーとして参加いただいた企業や団体は、研究成果を新しいソリューションやサービスに活用することが可能で、具体的なソリューションへの展開が、日本のセキュリティレベルの向上に貢献できると考えています。
サイバー・グリッド・ジャパンの活動成果
サイバー・グリッド・ジャパンの研究調査活動で得られた様々な知見をレポート等にまとめて公表するとともに、成果報告会を開催して最新の成果を発信しています。
成果報告会
"GRID Day 2019"
経営者向けレポート
CYBER GRID JOURNAL(サイバー・グリッド・ジャーナル)
2023/12/14 | CYBER GRID JOURNAL Vol.16 |
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2023/03/02 | CYBER GRID JOURNAL Vol.15 |
2022/08/02 | CYBER GRID JOURNAL Vol.14 |
2022/03/08 | CYBER GRID JOURNAL Vol.13 |
2021/10/04 | CYBER GRID JOURNAL Vol.12 |
2021/03/08 | CYBER GRID JOURNAL Vol.11 |
2020/09/17 | CYBER GRID JOURNAL Vol.10 |
2020/03/19 | CYBER GRID JOURNAL Vol.9 |
2019/10/01 | CYBER GRID JOURNAL Vol.8 |
2019/03/01 | CYBER GRID JOURNAL Vol.7 |
2018/09/12 | CYBER GRID JOURNAL Vol.6 |
2018/03/08 | CYBER GRID JOURNAL Vol.5 |
2017/09/01 | CYBER GRID JOURNAL Vol.4 |
2017/03/16 | CYBER GRID JOURNAL Vol.3 |
2016/12/08 | CYBER GRID JOURNAL Vol.2 |
2016/09/01 | CYBER GRID JOURNAL Vol.1 |
研究レポート
CYBER GRID VIEW(サイバー・グリッド・ビュー)
2017/02/02 | CYBER GRID VIEW Vol.3 |
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2016/08/02 | CYBER GRID VIEW Vol.2 |
2014/12/16 | CYBER GRID VIEW Vol.1 |
技術開発成果の普及・社会還元
オープンソースツール「MISP-CSVImport」/「MISP-CSVExport」他
スレットインテリジェンス生成・分析・共有に関する技術開発やその他の研究成果として、各種ツール・データの一部をオープンソースとして公開しています。
- GitHub - LAC-Japan
- 関連記事:LAC WATCH『情報共有基盤「MISP」への脅威情報の登録を支援するツールを公開』
- 関連記事:LAC WATCH『情報共有基盤「MISP」から脅威情報を出力するツールを公開』
自己診断サービス「自診くん」
インターネット経由で直接攻撃してくるタイプのサイバー攻撃が社会問題化する中、そのようなサイバー攻撃が、インターネットから直接ご自身のパソコン等に到達する可能性があるかどうかについて簡単に自己診断できるサービスを開発し、無償公開しています。
SecureGRIDアライアンス
SecureGRIDアライアンスは、次世代セキュリティ技術研究所が運営する、無料で参加可能な組織間の脅威情報の連携を図るための協力体制です。脅威情報とその情報を扱うシステムを活用して、各組織が素早い対応を実現することができるアライアンス体制の構築を目指しています。
情報リテラシー啓発のための羅針盤
本編(第2.2版 2024年10月31日 発行)
サイバー空間におけるデジタル活用能力を、世代・立場別にどの水準まで習得する必要があるかをわかりやすく示した指南書です。
啓発活動を実施する際に、参考となるスライド集もあわせてご利用ください。
第2.2版では、最近特に問題となっているデマ・フェイクニュースの拡散や、フィッシング等の詐欺の内容を更新しました。
情報活用編(第2.2版 2024年10月31日 発行)
ICTや情報メディア等の活用について、光の側面に着目し解説しています。
羅針盤(本編)と組み合わせて利用することで、情報リテラシーにおける光(情報活用)と影(本編におけるインシデント)の両側面をバランスよく啓発することができます。
使い方ガイド(第2.2版 2024年10月31日 発行)
羅針盤「本編」・「スライド集」・「情報活用編」を組み合わせ、どのように使えばよいのか、具体的な使い方の実践例や事例等について解説を行なっています。
ITスーパーエンジニア・サポートプログラム"すごうで"
ITに関する突出した技術力やアイデアを持つ若者の才能の芽を発掘し、支援するラック独自のプログラムです。
サイバーセキュリティ仕事ファイル
サイバーセキュリティに関する職業を専門知識の無い方でも、理解できる分かりやすい説明で職業の魅力を紹介します。児童、学生、就職活動生、この仕事を知りたい方、すでに企業に勤めている方などにも役に立つ内容です。
特別寄稿「我が国の民法と情報法制から見たタリンマニュアル2.0への接し方(序論)」
新潟大学大学院現代社会文化研究科・法学部
教授 田中幸弘
サイバー戦・大規模サイバー攻撃に対する国際的な取組みの研究を通じ、緊急事態時における権利の在り方について法的な視点でレポートいただきました。
最新の情報発信
自社メディアLAC WATCHで、サイバー・グリッド・ジャパンの取り組みにかかわる記事を公開しています。