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CYBER GRID JOURNAL Vol.16 "サイバー・グリッド・ジャパン設立10周年に寄せて"
ラックの研究開発部門である「サイバー・グリッド・ジャパン」が発刊する、研究成果の最新報告書「CYBER GRID JOURNAL Vol.16」を公開しました。
今号は、サイバー・グリッド・ジャパン設立10周年の記念号です。サイバー・グリッド・ジャパンは、高度かつ巧妙化するサイバー攻撃とそれによる被害発生を防ぐため、セキュリティ専門家を参集した研究部門として2014年に設立されました。CYBER GRID JOURNALは、サイバーセキュリティの情報にあまり触れる機会がない一般の方も対象に、研究調査活動で得られた様々な知見を分かりやすく伝えることを目的として、2016年に発刊がスタートしたレポートです。
記念号である今号では、これまでの活動を振り返るとともに、サイバー・グリッド・ジャパンの現役メンバーとOBから、それぞれの活動やこれからの展望についてご紹介します。
サイバー・グリッド・ジャパンのあゆみ
サイバー・グリッド・ジャパンを構成する複数の研究所のあゆみと、発刊してきたレポートや書籍などを一覧にまとめました。
設立当初のテーマであるサイバー攻撃に関連する技術の研究、新たなICTを利活用する上でのセキュリティ確保、安全保障や危機管理レベルのサイバーセキュリティだけでなく、時代の流れに沿った脅威情報(スレットインテリジェンス)やIoTに関する技術開発、ICT利用者への啓発・人材育成へと取り組み分野を広げながら、今後も日本のサイバーセキュリティの成熟・裾野拡大に寄与してまいります。
※ 「CYBER GRID JOURNAL Vol.16」をダウンロードいただけると、詳細をご覧いただけます。
特集:執筆陣による寄稿、コラム
サイバー・グリッド・ジャパン設立10周年に寄せて、現役で取り組みをリードするメンバーだけでなくOBからも寄稿を募りました。特集の初めでは、ナショナルセキュリティ研究所長で元防衛省初代サイバー防衛隊長が、能動的サイバー防御に向けた官民の備えについて説明します。
OBのメンバーからは、研究所設立時の中心メンバーが語る苦労や組織を継続させていく工夫について、現JSOCセンター長が振り返るデータベースセキュリティ研究所での取り組み、コンピュータセキュリティ研究所に所属していた新人時代の思い出、これまでと現在JSOCで取り組んでいること、世界へ向けたコミュニケーションの重要性、事業会社においてセキュリティを推進する立場で実感することなどについて寄稿がありました。さらに、金融犯罪をAI技術で検知するソリューション「AIゼロフラウド」の取り組みを改めて振り返る記事も収録しています。
現役メンバーからは、サイバーセキュリティに心理学を生かす研究や、組織間の脅威情報の連携を図るための協力体制「SecureGRIDアライアンス」誕生の背景、生成AIを使った攻撃を防ぐ手立て、総理大臣奨励賞を受賞した全盲エンジニアが考えるラックの障がい者雇用や人材育成などについて原稿が寄せられました。
特集の結びでは、デジタル社会を支える啓発活動で大切にしていること、「情報リテラシー啓発のための羅針盤(コンパス)」と各地域における啓発活動について紹介しています。
CYBER GRID JOURNAL Vol.16 目次
- 巻頭言
- 特集紹介 執筆陣による寄稿、コラム
- 能動的サイバー防御に向けた官民の備え:佐藤 雅俊
- サイバー・グリッド・ジャパン創立当時の思い出、私からの振り返りの10年:伊東 寛
- 人とセキュリティのこれから:鈴木 悠
- AIの普及でセキュリティはこう変わる:小笠原 恒雄
- データベースセキュリティ研究所の4年間:大野 祐一
- 障がい者の情報セキュリティ分野での就労拡大への取り組み:外谷 渉
- 新人サイバーセキュリティエンジニアだった頃:新井 悠
- Introduction of FIRST:アドリアン ヘンドリック
- サイバー・グリッド・ジャパンが10年前に見据えていた現在:三井 陽一
- 生成AI技術で多様化する金融犯罪を検知できるか?:ザナシル アマル
- デジタル社会を支える情報リテラシー啓発を目指して:尾方 佑三子
- 羅針盤(コンパス)と地域啓発活動と:清水 将人 - 巻末あとがき
CYBER GRID JOURNAL Vol.16 ダウンロード
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