JSOC(ジェイソック)はJapan Security Operation Centerの頭文字を取り、2002年に開設したセキュリティ監視・運用サービスの拠点です。未知のマルウェアや新たな攻撃手法をリアルタイムで検知することにより、セキュリティ対策の知見を日々蓄積しています。長年にわたり磨き続けてきた現場経験力という無形の資産と、独自の脅威情報を基にした高度な知見(インテリジェンス)が強みです。JSOCが監視する企業や団体の数は約500組織、1日に19億件のログ・アラートを取得※しています。JSOCという名称イメージの通り、国内最大規模を誇っています。
※ 2024年実績値
「JSOC」の特徴
最高峰のセキュリティアナリスト
「JSOC」が日本最大規模のセキュリティ監視サービスを提供できるのは、「セキュリティアナリスト」と呼ばれるプロフェッショナルのエンジニアが存在するからです。セキュリティアナリストは、ファイアウォール、IPS、UTM、EDRなどのセキュリティ機器やSASE、M365などのクラウドサービスに精通していることはもちろん、幅を広げたサイバー攻撃の技術やノウハウ、攻撃から守る立場での手法にも精通した、セキュリティのプロフェッショナルです。
セキュリティアナリストは、お客様の監視対象機器のログ・アラートを常に監視・分析しています。その数は1日あたり19億件を超えます。この膨大なログ・アラートをセキュリティアナリストがリアルタイムに分析し、単なるワームによる攻撃なのか、意図的な調査活動なのか、被害発生の可能性のある危険なものなのかなどを判断します。アナリストがログ・アラートの分析を開始し、重要度を判定し、判定結果に応じてお客様に連絡する、そこまでに要する時間はわずか15分程度です。
英知の結晶としてのセキュリティ監視・運用支援システム「LAC Falcon®」
最高峰のセキュリティアナリストと並んで圧倒的な価値を生み出しているのが、JSOCを構成するセキュリティ監視・運用支援システム「LAC Falcon」です。LAC Falconは、JSOCの長年にわたるセキュリティ監視・運用のノウハウを結集し、ラックが独自に開発した純国産システムです。豊富な経験を積んだセキュリティアナリストの遺伝子を受け継いだLAC Falconは、ラックのセキュリティサービスの英知の結晶です。他では提供できない、迅速かつ高度なインシデント対応品質を実現します。
ラックのセキュリティ技術者と独自の製品により、次のような業界最高水準のパフォーマンスを発揮します。
- 1日で処理しているログ・アラート量は約19億件※
- 契約顧客は官公庁や大手企業を中心に約500組織、監視対象数は約2,000センサー
- 業界屈指のプロ集団、ラックのセキュリティアナリスト、セキュリティエンジニアによる24時間365日の監視・運用体制
- JSOCサービスに携わる総勢約300名のセキュリティアナリスト、セキュリティエンジニアを擁す
- 主要ベンダーのセキュリティ監視デバイス(ファイアウォール、IDS/IPS、マルウェア対策製品、WAF、EDR、NDR、SASEなど)にマルチ対応
※ 2024年実績値
「JSIG」「JLIST」など独自の脅威情報を提供
JSOCの専門性を支えている強みの1つが、独自に収集した脅威情報を、お客様に提供していることにあります。多くのセキュリティメーカーはグローバルな攻撃情報に基づいたシグネチャや脅威情報を提供しますが、JSOCはそれだけでは検知、遮断できない日本固有の脅威を未然に防御することが可能です。「JSIG」や「JLIST」はセキュリティ製品の機能と連動するため、お客様に負担をかけることなくインシデント発生前に対処いたします。
JSOCのヒストリー
JSOCは、国内における情報セキュリティの監視センターとして、長い歴史を持ちます。
2025年4月(予定) | JSOC新サービス「マネージド・セキュリティ・サービス xPDR監視・運用サービス」の提供開始 |
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2024年7月 | 「JSOC®マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)」において、EDR監視・運用サービスの機能を追加 |
2024年2月 | AIを使用してパブリッククラウド、ID、SaaSアプリケーション、およびデータセンター全体の脅威を検出する「Vectra AI NDR」の運用サービス「JSOC MSS NDR監視運用 for Vectra AI」の提供を開始 |
2023年8月 | Palo Alto Networksの「Cortex® XDR」向けの運用サービス「JSOC MSS NDR監視運用 for Cortex® XDR」の提供を開始 |
2022年9月 | 組織で利用するクラウド環境をサイバー侵害から守る「AIクラウドセキュリティ運用支援サービス」の提供を開始 |
2022年8月 | 既存のゲートウェイ製品の保護能力を強化する「FortiGateマネージドセキュリティサービス」の提供を開始 |
2020年10月 | セキュリティ監視サービス「JSOC®マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)」にPalo Alto社のPrisma Accessが対応 |
2019年4月 | クラウド環境における企業のセキュリティ対策を支援する「Deep Security 監視・運用サービス」の提供を開始 |
2018年10月 | セキュリティ監視サービス「JSOC®マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)」にサイバー保険を付帯した国内初のパッケージ商品、『事故補償パック for JSOC』の提供を開始 |
2018年8月 | サイバー攻撃からの防御能力を飛躍的に向上させる脅威情報「JLIST」の提供を開始 |
2017年10月 | クラウドWAFに対する監視・運用サービスの提供を開始 |
2017年7月 | JSOCサービス機能拡充、および事業環境整備に向けた取組みとして、監視センターをリニューアル |
2016年12月 | PaloAlto社向けセキュリティ監視サービスがAWSに対応 |
2016年7月 | クライアントPCやサーバなどのエンドポイント向けの脅威対策としてFireEye HXシリーズの対応を開始 |
2015年6月 | フロスト&サリバンジャパンエクセレンスアワードにおいて「日本市場マネージド セキュリティー サービス プロバイダー最優秀賞」を受賞 |
2015年4月 | 未知の不正プログラムを検知する「マルウェア対策製品監視・運用サービス」を開始 |
2014年4月 | 契約顧客は、官公庁や大手企業を中心に、850団体以上、1,500センサー以上 |
2013年4月 | 次世代型ファイアウォールに対応し、1,200センサーを突破 |
2011年12月 | 監視対象のセンサー数が600団体1,000センサーを突破 |
2010年6月 | 監視センターのシステムと設備を一新し「JSOC」を東京都千代田区平河町に移転 |
2005年6月 | 監視対象のセンサー数が500センサーを突破 |
2002年2月 | 監視センターのシステムと設備を一新し「JSOC」を東京都港区虎ノ門に開設 |
2000年6月 | 「九州・沖縄サミット」の不正アクセス監視・対応を支援 |
2000年5月 | 不正アクセス監視・対応事業の強化、拡充のため、「監視センター」を設置 |
1995年5月 | ラック、ネットワークセキュリティ事業を開始 |