ラック社員が執筆した、金銭詐欺から身を守る方法を解説する書籍『だます技術』が発刊

このたび、ラックの金融犯罪対策センターが執筆した書籍『だます技術』が、2025年3月7日に発刊されました。

近年、サイバー犯罪や金融犯罪は深刻な社会問題となっており、手口も巧妙化しています。特に、急速なデジタル技術の発展に伴い、詐欺の行われる舞台がオンラインサービス上に拡大しています。さらに、ディープフェイクなど新しい技術を悪用した高度な手口も登場しており、誰もが詐欺に遭遇するリスクを抱えています。また、資産を奪われるだけでなく、闇バイトなどで犯罪に加担してしまう恐れもあります。そのため、一人ひとりが詐欺や犯罪に対する理解を深め、自身を守る意識がますます重要となります。

ラックでは、「安心・安全な金融サービス環境の実現」を目指し、世の中での金融犯罪による被害を防ぐ活動を多角的に行う「金融犯罪対策センター（Financial Crime Control Center：以下、FC3）」を、2021年に設立しました。主に、金融機関での対策支援や啓発活動、金融業界やその関連組織・団体との連携した取り組みを行っています。

本書はFC3が執筆し、詐欺や犯罪から身を守る方法を解説します。加えて、犯罪者の手口と被害者が陥りやすい心理状況を深掘りし、金銭をだまし取られるリスクを減らすための個人で行える対策も紹介しています。特に、最近脅威が増しているフィッシング詐欺やSNS型投資詐欺・ロマンス詐欺や特殊詐欺などを取り上げて手口を体系化し、具体的な被害例を見ながら理解を深めていきます。被害例をもとに、犯罪の手口とだまされる心理の仕組みを学ぶことで、被害防止の一助となれば幸いです。

目次

• 第1章 本物と錯覚させる
• 第2章 美味しい話で惹きつける
• 第3章 話術と仕掛けで信用させる
• 第4章 考えられない状況に陥れる
• 終  章 だまされる可能性を下げるには

ご参考情報

• LAC WATCH：金銭詐欺でだまされないためには ～犯罪者のだますテクニックと被害者のだまされる心理～
• 金融犯罪対策センター