ラック、ITで日本を守る職業を紹介する『サイバーセキュリティ仕事ファイル』の合本版を公開
~社会全体のサイバーセキュリティに関する意識向上とセキュリティ業界の人材確保を目指す、サイバーセキュリティの扉を開くセキュリティ入門ガイド~
2023年11月 6日 | プレス
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)は、デジタル化された情報の改ざんや漏えいを防ぎ社会の安全を守るサイバーセキュリティに関わる仕事を紹介する『サイバーセキュリティ仕事ファイル~みんなが知らない仕事のいろいろ~(以下、サイバーセキュリティ仕事ファイル)』の合本版を、2023年11月6日に公開しました。自社の研究開発部門「サイバー・グリッド・ジャパン」のICT利用環境啓発支援室が制作発行したものです。
ラックでは、2022年2月にサイバーセキュリティ分野の仕事が世の中に認識されていないという課題に取り組むべく、小学生児童から大人までの幅広い層に向けた冊子『サイバーセキュリティ仕事ファイル 1(以下、仕事ファイル1)』を、2023年3月に『サイバーセキュリティ仕事ファイル 2(以下、仕事ファイル2)』を公開しました。この2つの冊子は2023年10月時点で教育機関を中心に1万8,500部以上が配布されました。
サイバーセキュリティ仕事ファイルは、仕事ファイル1と仕事ファイル2で紹介したサイバーセキュリティ最前線の仕事とコラムを合わせた合本版です。1冊にまとめることで、児童、就職活動をする学生、すでに企業に勤めている方、今後のキャリアを考えたい方などの幅広い層に向けて、より簡便にサイバーセキュリティ分野の仕事に対する認知と興味関心を高め、将来やってみたい職業にサイバーセキュリティ分野を選択肢に入れてもらうきっかけを提供します。
『サイバーセキュリティ仕事ファイル』の特徴
1. サイバーセキュリティの入門書として最適
小学校高学年の児童から大人を対象に、サイバーセキュリティの仕事を分かりやすく説明する入門書を目指しました。そのため、専門用語は解説を入れる、難しい言葉を言い換える、身近に感じてもらいやすい事例を入れるなどの工夫をしています。また、小学校5年生以上で習う漢字にはルビを振っています。
2. 様々な業種のサイバーセキュリティの仕事をしているプロフェッショナルの仕事を紹介
サイバーセキュリティの最前線で活躍している仕事だけでなく、学校教育、弁護士、メーカー、通信、金融などの様々な業種でサイバーセキュリティに関わっている仕事を24職種紹介しています。また、それぞれの仕事でのエピソードや、読者へのメッセージを収録しました。必要な資格や、あると望ましい能力についても紹介しているので、将来の職業を検討する際の具体的な材料になり得ます。
3. コラムでサイバーセキュリティの世界を理解できる
サイバーセキュリティについて知り始めると、内容の専門性が高いため多くの疑問が出ることを想定しました。そこで、仕事紹介に出てくる言葉に関連する内容や、これからサイバーセキュリティの仕事を目指す人に向けたコラムを入れています。コラムを読んで、仕事やサイバーセキュリティそのものへの理解をさらに深めることを意図しています。
4. サイバーセキュリティの専門用語が分かる
サイバーセキュリティや仕事への理解をより深めるため、新たに用語集を追加しました。子どもたちや、ITにあまり詳しくない人にとって、難しいと感じる専門用語の説明をしています。用語解説に掲載ページも載せているので、どのページに登場した言葉か確認できます。
5. 大人にも役に立つ、インターネットで困ったときの相談先を紹介
インターネットでトラブルに巻き込まれたり、困ったことになったりしたときの相談先を、トラブルの内容ごとに紹介しています。いざトラブルに巻き込まれてしまっても、相談先を知っていれば落ち着いた対応ができるようになります。
『サイバーセキュリティ仕事ファイル』の内容
サイバーセキュリティの仕事紹介
- 1 インシデントハンドラー
- 2 コンピュータフォレンジッカー
- 3 プラットフォーム診断士
- 4 Webアプリケーション診断士
- 5 サイバー犯罪捜査官
- 6 セキュリティインストラクター
- 7 ゲームセキュリティ診断士
- 8 情報システムペネトレーションテスター
- 9 IoTデバイスペネトレーションテスター
- 10 セキュリティコンサルタント
- 11 脅威情報アナリスト
- 12 リスクマネジメント(リスクマネージャー)
- 13 高校情報科の先生
- 14 大学教授
- 15 サイバーセキュリティ研究者(技術)
- 16 サイバーセキュリティ研究者(社会心理学)
- 17 弁護士
- 18 サイバー防衛隊(自衛隊)
- 19 サイバーセキュリティ会社の経営者
- 20 最高情報セキュリティ責任者(CISO)
- 21 セキュリティアナリスト
- 22 フィッシングハンター
- 23 アンダーライター
- 24 インシデントマネージャー
コラム
- コラム1 サイバーセキュリティやサイバー攻撃って、何だろう?
- コラム2 未経験でサイバーセキュリティの仕事をすることについて
- コラム3 算数や数学が苦手でもサイバーセキュリティの仕事ができる?
- コラム4 CSIRT(シーサート)って何のこと?
用語集
困ったときの相談先 5つ
ラックの研究機関、サイバー・グリッド・ジャパンでは、サイバー攻撃に備えた脅威情報の分析や防衛としてのサイバーセキュリティに加え、小学生から高齢者向けに情報リテラシーや情報モラル、情報セキュリティの啓発やその手法の研究を行っています。今後も、社会啓発支援活動や人材育成にも取り組み、国内のサイバーセキュリティ意識の向上、裾野拡大に寄与できるよう活動を続けてまいります。
サイバー・グリッド・ジャパンについて
https://www.lac.co.jp/corporate/unit/cyber_grid_japan.html
サイバー・グリッド・ジャパンは、高度かつ巧妙化するサイバー攻撃とそれによる被害発生を防ぐため、セキュリティ専門家を参集した研究部門として2014年に設立されました。新たなICTを利活用する上でのセキュリティ確保やサイバー攻撃に関連する技術の研究、ナショナルセキュリティ事情に関する調査研究、スレットインテリジェンス(脅威情報)やIoTに関する技術開発、利用者啓発と人材育成に取り組み、日本のサイバーセキュリティの成熟・裾野拡大に寄与します。
株式会社ラックについて
ラックは、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションの豊富な経験と最新技術で、社会や事業の様々な課題を解決するサービスを提供しています。創業当初から金融系や製造業など日本の社会を支える基盤システムの開発に携わり、近年ではAIやクラウド、テレワークなどDX時代に適した最新のITサービスも手掛けています。また、1995年に日本初の情報セキュリティサービスを開始して以降、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC、サイバー救急センター、脆弱性診断、ペネトレーションテストやIoTセキュリティなど常に最新のサイバー攻撃対策や事故対応の最前線で活動する、情報セキュリティ分野のリーディング企業です。
* ラック、LACは、株式会社ラックの国内及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載している会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。