ラック、急増する金融犯罪に対し、金融機関を支援する「金融犯罪対策センター」を新設
~フィッシング詐欺、インターネットバンキング不正送金被害などを未然に防ぐ知見を金融機関に提供~
2021年6月 1日 | プレス
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 西本 逸郎、以下 ラック)は、近年急増するフィッシング被害やインターネットバンキングの不正送金被害などに対し、被害を未然に防ぐ知見を金融機関へ提供する「金融犯罪対策センター(以下、FC3:Financial Crime Control Center)」を2021年5月1日に設立、6月1日より活動開始しました。
近年、スマートフォンによる決済サービスやインターネットバンキングの普及が急速に進み、社会インフラとして日常的に使われるようになりました。一方、インターネットバンキング不正送金や○○Payへの不正チャージなどの金融犯罪が急増しています。ラックへも、金融機関や金融サービス提供事業者から「金融犯罪の被害を防止する対策を強化したい」という相談が寄せられるようになりました。
FC3は、ラックの高度なサイバーセキュリティ技術と、多くの金融機関や捜査機関とともに犯罪対策を行なってきた知見を融合し、巧妙化が進む犯罪手口への最適な対策を提供します。
また、日本サイバー犯罪対策センター(以下、JC3)と連携し、最新の金融犯罪手口情報を得ることによって、より具体的な対策を相談者へ提供します。また、JC3へは金融犯罪の手口に応じた対策情報を提供することで、FC3が直接相談を受けていない金融機関へもJC3を通じて幅広く情報発信します。
さらに、FC3では最先端のAI技術を用いたセキュリティ技術を用い、金融犯罪の兆候を自動的に発見し、犯行を未然に防ぐための様々な研究開発も行っていく予定です。
FC3が提供する犯罪手口に応じた対策
- フィッシング被害防止対策
- なりすまし被害防止対策
- 金融サービスにおける認証高度化(多要素認証の導入等)の対策
- AIを活用した不正取引検知(インターネットバンキング、ATM取引等) ※ 開発中
FC3の主な取り組み
- 金融犯罪対策に有効なソリューションの検証、および最先端ソリューションの研究・開発
- 最先端ソリューションの導入支援とコンサルテーション
- デジタル金融サービス事業者・学術機関・サイバー犯罪対策組織との連携
- デジタル金融サービス事業者や利用者に対する啓発活動
ご参考情報
一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)について
産業界、学術研究機関、捜査機関の間で情報や知識、経験、ノウハウを共有し、また、海外機関との連携を通じて、サイバー犯罪の実態を解明し、背後に存在する犯罪者らの追跡・特定を図るとともに、その脅威を軽減・無効化する取り組みを推進していく組織です。
株式会社ラックについて
ラックは、1986年にシステム開発事業で創業、多くの実績を誇る「金融系の基盤システム開発」など、社会の基盤システムの開発を行っています。1995年にはいち早く情報セキュリティ事業を開始し、現在ではサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーとして、企業・官公庁・団体等のお客様に業界屈指のセキュリティ技術を駆使した、先端のITトータルソリューションサービスを提供しています。
* ラック、LACは、株式会社ラックの国内およびその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。