ラック、大規模なプライベートSOC向けシステム基盤としてテラデータを採用
～AIを活用した高度な検知と、高いコストパフォーマンスを実現～
2024年3月25日 | プレス
株式会社ラック（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：西本 逸郎、以下 ラック）は、日本テラデータ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：髙橋 倫二、以下 日本テラデータ）と協業し、ラックが提供する大規模なプライベートSOC向けのセキュリティ監視サービスのデータ収集、分析基盤の1つとして、日本テラデータが提供するクラウドデータ分析基盤「Teradata VantageCloud」を採用したことを、2024年3月25日に発表します。このサービスは、既にプライベートSOCを導入済の国内大手企業向けのサービスで本番稼働しており、両社は今後の同サービスの高度化、拡販で協力してまいります。
昨今、デジタルトランスフォーメーションによるビジネスプロセスのデジタル化や、工場などでのIoT機器の増加、リモートワークの推進などにより、企業がサイバー攻撃により損害を被るリスクはますます増大しています。監視対象となる機器には、ファイアウォール、IDS/IPS、DNS、プロキシ、Active Directory、エンドポイントセキュリティ機器のEDR（Endpoint Detection and Response）などがあります。しかし、セキュリティ監視機器から収集されるログは、様々な機器から多様なフォーマットで発生し、その件数は日々増加しています。
ラックのJSOC（Japan Security Operation Center）は、お客様のセキュリティ対策を向上させるマネージド・セキュリティ・サービス（MSS）を提供しており、約1,000の契約クライアントからの膨大なログを、セキュリティアナリストがリアルタイムに監視・分析しています。JSOCで収集したログは、セキュリティ分析を行うために専用の非構造型データベースをデータ基盤として利用していました。しかし、このデータ基盤はデータ量に応じて課金される価格体系のソフトウエアであることから、ログデータ量の増大に伴うコストパフォーマンスの低下が課題でした。
そこで、お客様専用に設計されたセキュリティオペレーションセンター（プライベートSOC）向けセキュリティ監視サービスのデータ収集・分析基盤の1つとして、Teradata VantageCloudを採用しました。Teradata VantageCloudは、サイロ化した様々なデータソースを仮想的に一元化し、簡単にアクセス、分析できるようデータ統合と管理を実現するAI向けクラウドデータ分析基盤です。これにより、ログデータの増加によるパフォーマンスの低下を防ぎ、データ量に依存しないライセンス体系で非常に高いコストパフォーマンスを実現します。
今後ラックは、Teradata VantageCloudが提供する、AI/MLを含む高度なアナリティクス機能ClearScape Analyticsを用いたAIならではの検知モデルを開発し、セキュリティ監視業務を高度化していくことを予定しています。ラックと日本テラデータは、今後もセキュリティ監視業務におけるデータ活用、AI活用で協業を推進していく予定です。
日本テラデータ株式会社からのエンドースメント
ラック様とのパートナーシップが始まったことを大変うれしく思います。大量のログデータ、リアルタイムな分析、AIを含めた高度なアナリティクスの活用、これらを高いコストパフォーマンスで実現する、というラック様の要件に私共Teradataは最も応えられる製品とサービスを提供できると自負しております。今後もラック様、そしてラック様のお客様をご支援してまいります。
日本テラデータ株式会社
執行役員パートナーアライアンス事業部 事業部長
石井 誠人 氏
日本テラデータ株式会社について
Teradataは、より良い情報が人と企業を成長させると信じています。Teradataが提供する最も包括的なAI向けクラウドデータ分析基盤は、信頼できる統合されたデータと信頼できるAI/MLを提供し、確実な意思決定、迅速なイノベーション、価値あるビジネス成果を実現します。詳しくは、Teradata.jpをご覧ください。
株式会社ラックについて
ラックは、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションの豊富な経験と最新技術で、社会や事業の様々な課題を解決するサービスを提供しています。創業当初から金融系や製造業など日本の社会を支える基盤システムの開発に携わり、近年ではAIやクラウド、テレワークなどDX時代に適した最新のITサービスも手掛けています。また、1995年に日本初の情報セキュリティサービスを開始して以降、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC、サイバー救急センター、脆弱性診断、ペネトレーションテストやIoTセキュリティなど常に最新のサイバー攻撃対策や事故対応の最前線で活動する、情報セキュリティ分野のリーディング企業です。
＊ ラック、LAC、JSOCは、株式会社ラックの国内およびその他の国における登録商標または商標です。
＊ その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
＊ 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。