ラック社員が翻訳した書籍、『実践 メモリフォレンジック』が発刊
2023年11月29日 | お知らせ
このたび、ラックのデジタルペンテスト部 北原 憲が翻訳した書籍、『実践 メモリフォレンジック ―揮発性メモリの効果的なフォレンジック分析』が、2023年11月29日に発刊されました。
近年、サイバー空間での攻撃や犯罪に関する報道は日常的なものとなり、情報セキュリティ技術の注目度が高まっています。情報セキュリティ技術の中でも、フォレンジック技術は攻撃者の特定やサイバー犯罪の調査には欠かせないものです。サイバー攻撃による情報漏えい事故が発生した際、フォレンジック技術を駆使することで攻撃者のシステム侵入方法や持ち出された情報の内容、侵入範囲を拡大した手法などが分かる可能性があります。
犯罪捜査という側面では、犯人と考えられる人物から押収した端末から犯罪の証拠を得るためにフォレンジック技術が活用されます。とはいえフォレンジック技術は万能ではなく、場合によっては何も明らかにならないこともありますが、サイバー攻撃や犯罪が絶えない現代において重要な技術であることに変わりはありません。
情報セキュリティ技術やサイバー犯罪に対する注目度の高まりを受けて、この10年でサイバーセキュリティ技術を取り扱う書籍が大幅に増加しました。その他のサイバーセキュリティ技術分野と同様に、デジタルフォレンジックを取り扱う日本語の書籍も増えてはいますが、実践的な技術を取り扱う書籍は希少です。
本書は、インシデント対応の実務やサイバー犯罪捜査に役立つ調査方法である、メモリフォレンジック技術を実践的に学べる数少ない技術書です。メモリフォレンジック調査に従事する上での、調査の観点や考え方を伝えることを学べるため、情報セキュリティ技術全般に興味がある人やサイバー犯罪調査の専門家を志す人にとっての入門書としておすすめです。
翻訳:北原 憲
著者:Svetlana Ostrovskaya、Oleg Skulkin
監修:石川 朝久、小林 稔
出版社:オライリー・ジャパン
価格:4,180円(税込)
発売日:2023年11月29日
ISBN-10:4814400470
ISBN-13:978-4814400478