ラック、生成AIの活用体制を整備し全従業員が業務利用を開始
~社内業務効率化とサイバーセキュリティへの活用を視野に安全な社内システムを構築~
2023年6月 7日 | プレス
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)は、生成AI(Generative AI、以下 GAI)がもたらす破壊的な変化に適応するため、ラック社内にGAI CoE(Center of Excellence:社内に散らばる人材・ノウハウや資金などの経営資源を組織横断的に集約し活動する組織)を立ち上げ、社内システムを通じて全社員が安全に業務への活用がおこなえる環境を整備し2023年6月より運用を開始しました。
ラックは、これまでも金融犯罪対策ソリューションであるAIゼロフラウドなど、AIを活用したソリューション開発にいち早く着手、また、社内におけるAI適応力を身に付けさせるためにG検定を推奨し403名(2023年4月時点)の資格合格者を出すなど、従前よりAIへの対応を図ってまいりました。
生成AIの利活用においては、個人や顧客情報など機密情報の漏えいリスクやサイバー犯罪への悪用など、様々な課題があるとされています。また、生成内容の信ぴょう性や著作権など法的な観点でも十分な注意が必要です。
ラックでは、AI活用を全社にいきわたらせる土壌整備のために、生成AIを安全に利活用できる環境とガイドラインを整備し、一刻も早く事業現場へ開放することで、全ての業務の効率化のみならず、自社製品やサービスへの応用や顧客サービスへ取り組みをおこない新たな価値創出を目指しています。
ラックの生成AI活用に関する活動
ラックGAI CoE(Generative AI Center of Excellence)チーム編成
未曽有の変化に対応するために、ラック社内の経営幹部、エンジニア部門、管理部門、営業マーケ部門など全社から選ばれた約30名が集中して、制度整備、社内ツール開発、効果的なプロンプト(AIへの指示文)や効果の共有、リスク管理などをおこなっています。
全社員が利用するチャットツールへの生成AI組み込み
業務活用のために生成AIを活用できるアプリケーション「Chotto Chat」を開発し、社内のコミュニケーションインフラである、Microsoft 365 Teamsに組み込み、全社での利用を開始しました。また、使用したプロンプトは記録されており、ノウハウの蓄積、改善への活用を図るなど、安全な活用を目指しています。
Azure Open AI Serviceを活用し、独自のAIサービスを社内で開発・運用開始
OpenAI社のChatGPTを企業向けにカスタマイズして利用できる生成系AIであるMicrosoft社のAzure Open AI Serviceを用いて、社内に独自のAIサービスを開発し、利用を開始しました。セキュリティが担保された独自のAIサービスを通じて、社内のデータも活用することで、お客様の課題解決に向けた生成系AIの活用を促進しています。さらに、この開発・運用のノウハウをお客様に提供することで、お客様の課題解決に貢献していきます。
生成系AIの個人利用の促進
社員のAI活用スキル向上のために、ChatGPTの有料プラン費用をサポートする制度を整備しました。業務にとらわれない様々な分野、用途へ活用するアイデアを得たり、個人的な学習にも活用したりできることで、個々の社員の好奇心や創造力向上を狙います。
ラックは、自社のパーパス"たしかなテクノロジーで「信じられる社会」を築く。"を実現するために、これからも新たに登場する最新IT環境へも迅速に対応しつづけてまいります。
株式会社ラックについて
ラックは、システムインテグレーションとサイバーセキュリティの豊富な経験と最新技術で、社会や事業の様々な課題を解決するサービスを提供しています。創業当初から金融系や製造業など日本の社会を支える基盤システムの開発に携わり、近年ではAIやクラウド、テレワークなどDX時代に適した最新のITサービスも手掛けています。また、日本初の情報セキュリティサービス開始から25有余年にわたり、国内最大級のセキュリティ監視センターJSOC、サイバー救急センター、脆弱性診断、ペネトレーションテストやIoTセキュリティなど常に最新のサイバー攻撃対策や事故対応の最前線に立ち、情報セキュリティ分野のリーディング企業としても成長を続けています。
* ラック、LACは、株式会社ラックの国内およびその他の国における登録商標または商標です。
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* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。