ラック、企業のDXを加速させるソリューション開発で、Elastic社と協業
~Elastic Stackを活用したシステム管理、企業内横断検索およびセキュリティ対策を推進~
2020年7月28日 | プレス
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)は、大規模データの検索およびデータ分析サービスを提供するElastic社(カリフォルニア州マウンテンビュー、カントリーマネージャ:川崎 友和)と包括的なパートナー契約を締結し、本日よりElastic Stackの販売とソリューション開発で協業を開始します。
休みなく稼働する情報システムは、営業情報や顧客動向といったビジネスに関連した情報のほかに、情報システムが稼働したログ(記録)など膨大な情報が記録されていますが、多くの企業はそれらの情報を有効活用できていません。
日本においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)※が提唱されていますが、DXの実現にはこれら企業内に存在する膨大なデータの活用が不可欠です。
※ 2018年に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」を発表。
DXの定義を「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」としている。
昨今、企業の各部門や各ITシステムに分散された情報を、横断的に検索・分析することで、これまでに判明していなかった傾向や、次の行動へのヒントを見つけ出すニーズが増加しています。
たとえば、企業で活用されている様々な情報システムの機器や、クラウドサービスで記録される大量なログの分析は、システム管理部門の悩みの一つです。また、社内に分散した情報の把握や検索、社員間で情報交換された情報の検索など多くの企業が知識の共有に課題を有しています。そして、セキュリティ対策機器を運用している企業の場合、膨大なシステムによるイベントログの分析を手作業で行うことは現実的ではありません。
ラックは、このような企業の情報活用の課題解決にむけて、Elastic社と包括的なパートナー契約を締結し、Elastic Stackを活用した次のようなソリューションの開発に取り組みます。
ITシステムの動作記録分析活用している情報システムが記録する各種イベントログや、購買動向や顧客行動などのアプリケーションデータを収集・分析することで、システム運用や監査の効率化やIT資産の有効活用が可能となり、マーケティングや営業活動の基礎情報を事業運営に活かせる。 |
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社内横断検索企業内に蓄積されているドキュメントやプレゼンテーションのデータや、イントラネットで共有された情報、社員が議論しているチャットや社内SNSの情報などを横断的に検索できることで、ツールごとに検索手段を使い分ける必要がなく、迅速に目的の情報が発見できる。 |
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セキュリティ調査分析支援ネットワークセキュリティ製品やウイルス対策製品、クライアント上で発生した不正なイベントログなどをSIEM(Security Information and Event Management)として情報を集約し分析することで、サイバー攻撃の事実や予兆を早期に発見でき、被害の拡大を抑制することができる。 |
Elastic Stackの特長
Elastic Stackは、あらゆるデータソースからあらゆるデータ形式をリアルタイム検索、分析、可視化できます。次のような特長をもっています。
- Elasticsearchを搭載したElastic Stackは、分散型で完全にインデックス化された検索・分析エンジンであり、ユーザーは企業内に散在する数字、テキスト、地理情報、構造化データ、非構造化データなど、あらゆる種類のデータを収集・分析することができます。
- オンプレとクラウドサービスとして提供されているElastic Stackは、サーバ1台のレベルから、数百台を並行動作させペタバイト単位のデータ処理ができるスケーラビリティを持っています。
- 一見関係のなさそうな、タイプの異なるデータを横断検索することで、これまで気が付かなかった結果を可視化させることが可能です。
- Elastic Stackは機械学習を用いた異常検知機能により、モニタリング対象のネットワーク機器の障害検知やセキュリティリスクの自動検知に利用できます。
- Elastic Enterprise Searchソリューションにより、ユーザーはあらゆるタイプのアプリケーションからデータを収集し分析することが可能です。
今回のパートナー契約を締結に際し、Elastic社のカントリーマネージャ川崎友和氏よりエンドースメントメッセージをいただきました。
IoTやスマートシティ、働き方改革への取り組みなど、お客様のデータドリブンな取り組みを加速させるために、ラック社と提携できることを大変嬉しく思います。サイバーセキュリティ技術におけるラック社の専門知識と、SIEM、エンドポイントセキュリティ、集中ログ管理、分析、クロスサーチのためのElasticのソリューションを組み合わせることにより、変化が激しく、複雑なデータソースが混在している状況を、容易に、またリアルタイムかつ大規模に分析、知見を得ることが可能になり、正しい意思決定、リアルタイムアクションに繋げていくことができるようになります。
Elastic社
カントリーマネージャ 川崎 友和氏
本取り組みに対する当社執行役員 倉持浩明のメッセージです。
Elastic社とのパートナーシップ締結を大変嬉しく思っています。あらゆるデータをリアルタイムで検索・分析することを可能にするElastic社のソリューションと、当社が持つサイバーセキュリティ分野や金融機関向けシステム構築における知見と優位性とを融合することで、データから新たな価値を生み出していくことを期待しています。当社はElasticのソリューションを活用して増々高度化・複雑化するサイバーセキュリティやIT運用の課題解決だけでなく、デジタルトランスフォーメーションを推進する企業を支援するソリューションを提供してまいります。
ラック
執行役員 倉持 浩明
ラックはデータ分析ソリューションにより、企業が持つ有用な情報を企業経営にお役立ていただく支援を進めてまいります。
ご参考情報
株式会社ラックについて
ラックは、1986年にシステム開発事業で創業、多くの実績を誇る「金融系の基盤システム開発」など、社会の基盤システムの開発を行っています。1995年にはいち早く情報セキュリティ事業を開始し、現在ではサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーとして、企業・官公庁・団体等のお客様に業界屈指のセキュリティ技術を駆使した、先端のITトータルソリューションサービスを提供しています。
* ラック、LACは、株式会社ラックの国内およびその他の国における登録商標または商標です。
* Elastic、および関連するロゴとマークは、Elastic N.V.およびその関連会社の商標または登録商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。