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ラック、常時暗号化時代のサイバー攻撃対策としてテクマトリックスと「SeeLAC®」を共同開発し、暗号可視化ゾーン構築サービスを開始

~SSL可視化ゾーン構築により、Webサイトの効率的なセキュリティ対策に貢献~

2019年3月14日 | プレス

株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西本 逸郎、以下 ラック)は、急速に普及したWebサイトの常時暗号化(SSL化)により従来のセキュリティ対策が無効になってしまうという課題に対して、テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:由利孝、以下 テクマトリックス)と共同で「SeeLAC(シーラック)」を開発し、暗号通信を一時的に復号※1 ならびに再暗号化を行う「SSL可視化ゾーン(SSLインスペクションゾーン、以下 本ゾーン)」構築サービス(以下 本サービス)の提供を本日より開始します。本ゾーンにセキュリティ対策機器を収納することで、機器本来の機能を有効化させることができ、また暗号通信に対応できない従来の機器でも、安全で効率的な運用が可能となります。

インターネットは、企業にとって必要不可欠なインフラであり、一般消費者もまたWebサイトから情報の入手や、オンラインショッピングやネットバンキングを活用するなど、高度デジタル社会の基盤となっています。一方で、金銭や重要情報を狙ったサイバー攻撃が激化し、身代金ウイルス(ランサムウェア)や詐欺サイト(フィッシングサイト)、不正送金などの犯罪が急増しており、この対策として暗号化通信手段であるSSLが活用されています。

Webサイト全体に暗号化通信を適応する「常時SSL化」は、世界的なデジタル社会基盤企業が推奨したこともあり、一気に普及が進んでおり、インターネット利用者の保護に効果を上げています。一方、暗号通信を隠れ蓑にしたマルウェアの配布などのサイバー攻撃は従来のセキュリティ対策製品で検知できないことが、セキュリティ対策上の課題として顕在化しつつありました。また、個々のセキュリティ製品にてSSL復号処理を行う方法はあるものの、通信速度の低下や運用負荷の増大、製品や導入の費用増などを引き起こすことから導入の妨げになっていました。

このような中、ラックのセキュリティ診断や運用監視センター「JSOC®」で培ってきたセキュリティ対策ノウハウと、テクマトリックスが取り扱っているF5 Networks社(以下 F5社)製品「BIG-IP※2」のSSL復号機能を活用することで、従来のセキュリティ対策機器が持つ本来の能力を引き出す「SSLインスペクションゾーン」の実装を容易に安全に実現することが可能な「SeeLAC」を開発しました。

本サービスでは、この「SeeLAC」を活用して「SSLインスペクションゾーン」をお客さまのネットワーク内に構築いたします。構築した本ゾーン内には暗号化通信非対応の安価なセキュリティ対策機器を導入できるため、お客さまの運用負荷が軽減されるだけではなく、製品や導入費用の抑制も期待できます。加えて、本ゾーンは、お客さまの既存ネットワークとのIPセグメントの重複も可能であり、既存のネットワーク環境に影響を与えない状態での導入も可能となっています。

今後ともラックは、セキュリティ対策に活用いただけるサービスの拡充に取り組むことで、健全なIT活用を支援いたします。

※1 暗号化やデータ圧縮などがされたデータから、元のデータを復元すること。
※2 負荷分散装置(ロードバランサ)を中心とする、トラフィック管理やアクセス管理などを行なう通信制御装置など製品群。

主な特徴

・設定テンプレートの活用により導入コストを削減

SeeLACは複雑な設定を簡素化した設定テンプレートを用いています。セキュリティ対策機器内の通信内容を可視化させる、F5社製品のBIG-IPを応用した可視化ゾーン「SSLインスペクションゾーン」を実装するに際して、設定にかかる工程数や試験工数が短縮できることから、導入コスト削減を実現します。

・既存のネットワーク環境へ影響を与えずにSSLインスペクションゾーンの実装が可能

「SSL インスペクションゾーン」のエリア内では、機能が異なる複数のセキュリティ対策機器の配置においても、機器ごとの復号は不要になるため、各機器への煩雑な設定を省くことができます。また、「SSLインスペクションゾーン」の実装は、既存サブネットとのIPセグメントの重複が可能であり、既存ネットワーク環境を変更せずに実装できます。

・機器追加時の設定変更が容易

将来的にセキュリティ対策機器を追加する際でも、設定変更を必要とする機器はBIG-IPのみであり、導入が容易です。

SeeLACで構築する可視化環境

SeeLACで構築する可視化環境

提供価格

SeeLACは、ツール単体での販売は行っていません。「SSLインスペクションゾーン」の構築サービスの一環で提供されるサービスアプリケーションとなります。価格、サービス内容に関しては、ラックもしくはテクマトリックスの窓口までお問い合わせください。

ご参考情報

SSL複合・可視化ゾーン構築支援ツール「SeeLAC」

常時SSLとその功罪について整理したドキュメントを公開しています。
「常時SSL化」時代に向けたセキュリティ対策指南書

株式会社ラックについて

https://www.lac.co.jp/

ラックは、1986年にシステム開発事業で創業、多くの実績を誇る「金融系の基盤システム開発」をはじめ、社会の基盤システムの開発を行っています。1995年にはいち早く情報セキュリティ事業を開始し、現在ではサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーとして、官公庁・企業・団体等のお客様に業界屈指のセキュリティ技術を駆使した、先端のITトータルソリューションサービスを提供しています。

テクマトリックス株式会社について

https://www.techmatrix.co.jp/

テクマトリックス(東証一部:3762)は、クラウドコンピューティング時代に技術革新をもたらす情報基盤技術のインテグレーションを提供する「情報基盤事業」と、ソフトウェア技術を駆使し顧客の抱える問題領域におけるベストプラクティスを実装したアプリケーションの提供を行なう「アプリケーション・サービス事業」を提供しております。「情報基盤事業」分野では、独自の目利き力を活かし、北米を中心に高い技術力、競争力、成長力をもつ次世代ネットワーク、セキュリティ、ストレージ等の製品やサービスを見極め、単なる製品販売にとどまらない高付加価値なフルラインのサービスをお届けしています。

* ラック、LAC、JSOC、SeeLACは、株式会社ラックの国内及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。
* 記載されている情報は、発表時点のものです。その後予告なしに変更となる場合があります。

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