ラック、鹿児島大学へ情報セキュリティに関する特任教授として社員を出向
~クロスアポイントメント制度を利用し民間企業から国立大学へ特任教授を出向~
2016年3月25日 | プレス
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙梨 輝彦、以下ラック)は、国立大学法人 鹿児島大学(鹿児島県鹿児島市、学長:前田 芳實(まえだ よしざね)、以下鹿児島大学)の要請により、情報セキュリティに精通した当社社員佐藤 豊彦(さとう とよひこ)を、クロスアポイントメント制度(混合給与)を利用し情報セキュリティに関する特任教授として在籍型出向をさせることを発表します。
鹿児島大学では、クロスアポイントメント制度を活用して有識者を受け入れることは、初の取り組みです。
鹿児島大学は、鹿児島大学憲章として「学問の自由と多様性を堅持しつつ、自主自律と進取の精神を尊重し、地域とともに社会の発展に貢献する総合大学」を目指しています。鹿児島大学が掲げるミッションは、リーダーシップを発揮し、地域貢献できる人材の育成や社会に対する情報発信とともに、最高学府として基礎研究を重視し、社会の発展につながる応用研究を推進し、世界的研究成果やイノベーションの創出を目指しています。
最先端の研究を数多く要する鹿児島大学は、近年のサイバー攻撃による研究成果の窃取や、データ破壊を含む妨害活動といった脅威に対して、情報システムのセキュリティ強化は喫緊の課題となっております。この重要な取り組みを推進する特任教授として、ラックのサイバーセキュリティ本部 副本部長である佐藤 豊彦が任命されました。
鹿児島大学とラックによる取り組みは、経済産業省および文部科学省が共同で推進している、「クロスアポイントメント制度」を利用することで実現しました。この制度を利用することにより、鹿児島大学およびラックの両組織に所属することができ、従来のように民間企業であるラックを退職することなく、国立大学の特任教授の任を担当することができるものです。ラックとしては、セキュリティ事業の重要な役割を担う佐藤の雇用を続けつつ、鹿児島大学のセキュリティ対策に貢献することが可能となりました。
期間は2016年4月1日より、2021年3月31日の5年を予定しています。
なお、2016年3月23日に、鹿児島大学 前田 芳實 学長と、ラックの髙梨 輝彦による調印式が行われました。
ラックは、持てる知見と経験、そして人材を活用して、日本発のイノベーションを強力に支援してまいります。
クロスアポイントメント制度とは
クロスアポイントメント制度とは、経済産業省と文部科学省が推進している人材交流制度です。研究者等が大学、公的研究機関、企業の中で、二つ以上の機関に雇用されつつ、一定のエフォート管理の下で、それぞれの機関における役割に応じて研究・開発及び教育に従事することを可能にします。
詳細は、次のWebサイトをご確認ください。
経済産業省「クロスアポイントメント制度の基本的枠組と留意点をとりまとめました」
佐藤 豊彦のプロフィール
佐藤は、1988年にラックに入社し、システム開発の主要メンバーとして活躍後、セキュリティ人材育成の責任者としてセキュリティ事業を支える人材の育成に尽力しました。2011年からは、急速に被害が増加したサイバー攻撃対策の専門組織である「サイバー救急センター」の所長として、セキュリティ専門家としてのキャリアを確立しました。現在はセキュリティコンサルティング部門および緊急対応部門の統括責任者として、サイバーセキュリティ本部の中核を支えています。
以上
株式会社ラックについて
ラックは、1986年にシステム開発事業で創業、多くの実績を誇る「金融系の基盤システム開発」「マーケティング・オートメーション支援」「ビッグデータ・アナリティクス」を始め、社会の基盤システムの開発を行っています。1995年にはいち早く情報セキュリティ事業を開始し、現在ではサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーとして、官公庁・企業・団体等のお客様に業界屈指のセキュリティ技術を駆使した、先端のITトータルソリューションサービスを提供しています。2015年には、米フロスト&サリバンより、「セキュリティ監視」「脆弱性診断」「セキュリティ事故対応」「セキュリティコンサルティング」などが高く評価され、「日本市場マネージドセキュリティーサービス プロバイダー最優秀賞」を受賞しています。
* ラック、LACは、株式会社ラックの国内及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。