ラック、インターポールのデジタル犯罪センターに技術提供とエンジニア派遣で支援
~国境を越えるサイバー犯罪捜査の取り組みを支援、インターネットの安全安心の確保に貢献~
2015年4月27日 | プレス
株式会社ラック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙梨 輝彦、以下ラック)は、国際刑事警察機構(本部:フランス リヨン市、以下インターポール)がシンガポールに開設し、2015年4月に本格稼働を開始した新組織、The INTERPOL Global Complex for Innovation(IGCI)に、独自技術を搭載した自社開発のサイバー攻撃相関分析エンジン「LAC Falcon®(ラック ファルコン)」を提供するとともに、日本最大級のセキュリティ監視センター「JSOC®(ジェイソック)」で12年間のサイバー攻撃対策運用経験を持つ、前JSOCセンター長を派遣しました。
サイバー犯罪の手法は、近年巧妙化・高度化が著しく進み、犯罪者はセキュリティ対策への対応が遅れている国に設置されているパソコンやネットワーク機器などのIT機器を拠点にし、他国に対してサイバー犯罪を仕掛けます。これらのことから、インターポールは、犯罪者の特定、革新的訓練、捜査支援及び官民連携のための、最先端の研究・開発施設として、IGCIをシンガポールに設立しました。
ラックは、日本電気株式会社(以下、NEC)のサイバーセキュリティソリューションの支援メンバーとして、インターポールとNECのサイバーセキュリティ対策での提携に参画しています。
ラックは、IGCIの重要な活動を支援するため、二つの取り組みを行います。
1. サイバー攻撃監視システム「LAC Falcon」を提供し、情報分析を支援します
ラックが運営する日本最大級のセキュリティ監視センター「JSOC」は、自社の契約企業に対して行われる一日8億件にもおよぶサイバー攻撃のセキュリティイベントを分析しています。この膨大なセキュリティイベントから半自動的にサイバー攻撃の痕跡を抽出し、効果的に調査・分析を行う、相関分析エンジンとして開発されたのが「LAC Falcon」です。
当社は、IGCIの中に設置された、「インターポール・デジタル犯罪センター(The INTERPOL Digital Crime Centre)」におけるセキュリティシステムのログの相関分析処理を支援する目的で、「LAC Falcon」を提供します。
2. ラックのトップエンジニアを、IGCI に派遣します
セキュリティサービスを提供するラックの重要な財産は「人材」です。IGCI によるサイバー犯罪に対する取り組みは、常に最先端技術のせめぎ合いになるため、ラックは前JSOCセンター長として監視事業を率いていたトップエンジニアを、IGCI に派遣します。当社は、長年のセキュリティ監視事業の経験をIGCIの知見として活用いただけることを光栄に思います。
当社はこれらの取り組みにより、IGCIが取り組むサイバー犯罪捜査支援対応に貢献し、安心安全なインターネット環境の実現に寄与したいと考えています。
以上
株式会社ラックについて
ラックは、1986年にシステム開発事業で創業、1995年にいち早く情報セキュリティ事業を開始しました。2012年4月にグループの合併により、株式会社ラックとして新たにスタート。サイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーとして、豊富な実績を誇る「脆弱性 診断サービス」、日本最大級の「セキュリティ監視センターJSOC」による24時間365日のセキュリティ監視・分析サービス、情報漏えい事故などの緊急対応・支援をする「サイバー119」などのサービスを提供しています。「システム開発」では、多くの実績を誇る金融系の基盤システム開発、eコマースサイト「マーケティング・オートメーション支援」、ビッグデータを活用する「データ・アナリティクス」など、官公庁・企業・団体等のお客様に業界屈指のセキュリティ技術を駆使した、先端のITトータルソリューションサービスを提供しています。
* LAC、ラック、JSOC(ジェイソック)、LAC Falcon(ラック ファルコン)は、株式会社ラックの国内及びその他の国における登録商標または商標です。
* その他、記載されている会社名・団体名、製品名などは、各社の登録商標または商標です。