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オンプレミスでのシステム構築・運用に課題を抱え、クラウド移行を考えている方は多いのではないでしょうか。近年では双方をうまく相互利用するハイブリッドクラウドの考え方も出てきています。
この記事では、オンプレミスのメリットやデメリットを解説しています。また、オンプレミスとクラウドとの違いや、クラウド移行の際のポイントも紹介しているため、クラウド移行を検討している方は参考にしてみてください。
オンプレミスとは
プレミスは英語で「施設」や「建物」を意味し、オンザプレミス(on the premises)は「店内で」を意味します。IT用語でのオンプレミスは、自社内でハードウェアを用意し、サーバを構築し、アプリケーションをインストールして運用することです。
かつては、すべてのデータやシステムを自社内で管理することが当たり前でした。しかし、技術の進歩により、2000年代以降、クラウドサービスが普及し、自社とは別の場所にあるサーバやハードウェアを利用して業務システムを運用する企業が増えてきています。
オンプレミスの対義語と言えるのがクラウドです。クラウド運用のシステムと自社運用のシステムを区別するために、オンプレミスの用語が使われるようになりました。
オンプレミスの利用状況
オンプレミスの利用状況は、クラウドサービスの普及状況から読み取れます。クラウドサービスが多く利用されるにつれ、オンプレミスでの利用は減少傾向になるでしょう。
2023年の総務省調査※1によれば、クラウドサービスの市場規模は右肩上がりで増加しており、2026年までさらに拡大する予測が立てられています。市場規模は2018年から2024年にかけて3倍以上に増加する見込みです。背景に新型コロナウイルス感染症の影響があり、リモートワークやDX推進に伴い、多くの企業がオンプレミスからクラウドへ移行する動きを加速させました。
一方で、オンプレミスで運用するメリットに再注目する「オンプレミス回帰」の動きも広がっており、一部システムをオンプレミスで運用する方式も増えてきています。クラウドとオンプレミスを効率的に組み合わせる方法も今後進められていくでしょう。
クラウドとオンプレミスの違い
オンプレミスとクラウドがどのように違うのかを具体的にみてみましょう。クラウドの概要を説明し、オンプレミスとの比較を様々な観点から行います。特にセキュリティ面に違いがあるので注意しなければなりません。
クラウドとは
クラウドとは、データをインターネット上に保管し、インターネットを通じてサーバやストレージ、ソフトウェアをユーザに提供する仕組みです。
クラウドを利用することで、ユーザはインターネットに接続できる端末さえあれば、クラウド上にあるサービスやデータにアクセスし利用できます。クラウドサービスを提供する側がサーバやストレージのメンテナンスを行うため、ユーザは関与する必要がなく、利便性が高いことが特徴です。
そのため、クラウドは手軽に利用できるITリソースとして、多くの企業に利用されています。また、クラウドはスケーラビリティに優れており、必要に応じてリソースを柔軟に拡張できる点もメリットの一つです。
オンプレミスとクラウドの比較
オンプレミスとクラウドの違いを次の表にまとめます。
項目 | 項目 | オンプレミス | クラウド |
---|---|---|---|
コスト | 初期費用が大きく掛かる | 初期費用は抑えられるが、利用の仕方次第では長期的には割高になるケースもある | |
環境構築のスピード | 機器選定から機器調達まで1か月以上要する | 申し込みから利用開始まで数分で可能 | |
災害 | 自社で災害対策環境の用意が必要 | 2か所以上のデータセンターが利用可能 | |
ハードウェア障害 | 運用スタッフが自身で復旧を行う必要がある | サービス提供元が障害対応を実施 | |
データバックアップ | 自身で仕組みを構築する必要がある | マネージドサービス利用の場合は自動取得の機能が用意されている | |
カスタマイズ性 | 自社での調達となるため、クラウドでは採用できないアプライアンス製品の選択も可能 | 選択可能な製品が限定される | |
応答性 | 社内に設置されているサーバ機器との通信のため応答性に優れる | ネットワークを介して離れたところにあるサーバへアクセスするため通信速度が重要 | |
セキュリティ | ローカル環境のためシステムの構築・運用を安心してできる | データの送受信がインターネット経由のためリスクがある |
オンプレミスとクラウドでは、まずコスト面の違いが挙げられます。オンプレミスでは、自社でハードウェアやアプリケーションを用意する必要があり、初期導入費用が高くなりがちです。
また、機能拡張のたびに自社で設備を増設し、環境を構築する必要があり、継続的なコストが避けられません。一方、クラウドは利用料が発生しますが、導入費用が比較的安く抑えられ、必要なリソースを柔軟に利用できます。
しかし、セキュリティ面ではオンプレミスが優れています。社内のローカル環境ですべてを管理するため、インターネットを介するクラウドと比べてデータの安全性が高く、安心して利用できるでしょう。
オンプレミス4つのメリット
オンプレミスのメリットとして次の4つが挙げられます。
- 高いセキュリティ
- カスタマイズ性の高さ
- 別システムとの連携のしやすさ
- サーバやネットワーク選定の柔軟性
それぞれのポイントをみていきましょう。
高いセキュリティ
オンプレミスでは、すべてのデータやシステムが自社のネットワーク内で完結するため、外部からの不正アクセスやデータ漏えいなどのセキュリティリスクを大幅に軽減できます。外部のネットワークと接続する機会が少ない分、サイバー攻撃の対象となる可能性が低くなるでしょう。
また、オンプレミス環境では、自社のセキュリティポリシーや基準に基づいてシステムを管理できるため、情報の取り扱いがより厳格にコントロール可能です。たとえば、金融機関や政府機関、医療機関など扱う情報が極めて重要な業務にはオンプレミスが適しています。
カスタマイズ性の高さ
オンプレミス環境では、サーバ構築に使用するハードウェアやOS、各種ソフトウェアを自由に選択できるため、企業の独自の条件やニーズに合わせたシステムを構築可能です。
特定の業務に最適なパフォーマンスを発揮するハードウェアや、セキュリティ要件を満たす特定のOSを選定することで、自社にとって最も効率的で扱いやすいシステムを組み上げられるでしょう。
一方で、クラウド環境では、提供されるハードウェアやソフトウェアが事前に決められており、選択肢が限られるため自由に決められる部分が少なく、柔軟性に欠けることがあります。
別システムとの連携のしやすさ
オンプレミス環境では、既存の社内システムと新しいシステムを連携させることが比較的容易です。同一のサーバ内に既存システムのデータが保管されている場合、新しいシステムが同様のデータを参照するだけで良いため、連携に掛かる手間が少なくなります。
さらに、既存システムとの連携を考慮した上で、新たに導入するシステムを自社で選定できるため、連携が容易な環境を整えやすい点もメリットです。
自社内にすべてのシステムがそろっている場合、異なるシステム同士の連携がスムーズに行え、全体の最適化も図りやすくなるでしょう。オンプレミスは、複雑なシステム連携が求められる企業にとって有利な選択肢です。
サーバやネットワーク選定の柔軟性
オンプレミス環境では、自社の業務規模やニーズに合わせて、最適なサーバやネットワーク機器を自由に選定できるため、システムのパフォーマンスやコストのバランスを自社で調整可能です。
負荷の高いシステムを運用する場合、費用は掛かるものの、パフォーマンスの高いサーバやネットワーク機器を導入することで、業務に必要な処理能力を確保できます。一方で、システムが高いスペックを必要としない場合、安価なハードウェアで構成をそろえてコストを抑える選択もできるでしょう。
オンプレミスでは自社の要件に応じて、最適なITインフラを構築できるため、システム運用で柔軟かつ効率的な対応が可能です。
オンプレミス4つのデメリット
オンプレミスのデメリットも理解しておかなければなりません。デメリットとしては次の内容が挙げられます。
- 初期費用の高さ
- メンテナンスにコストを要する
- セキュリティ対策はすべて自社責任となる
- 利用するまでに時間と人材が必要
それぞれのポイントをみていきましょう。
初期費用の高さ
オンプレミス環境を構築するには、サーバやネットワーク機器などのハードウェア購入費用が発生します。システム導入時に必要となるため、初期投資が大きくなるのが特徴です。
自社の業務や運用に合わせた詳細なカスタマイズを行う場合、さらに多くの費用が掛かることもあるでしょう。そのため、導入時にはシステムの要件定義を入念に行い、自社のニーズに過不足なく応えるスペックで機器をそろえる必要があるため、計画段階から慎重な判断が求められます。
メンテナンスにコストを要する
オンプレミス環境では、企業の業務スタイルに合わせたシステム設計が行われるため、不具合が発生した場合やソフトウェアのアップデートが必要になった際には、自社のリソースで対応しなければなりません。
対応には高度な技術や専門知識が求められるため、専門のIT部門を持たない企業では、外部の技術者を依頼する必要があるなど、メンテナンスコストが掛かるだけでなく、時間も多く要することがあります。
また、システム運用では、定期的なメンテナンススケジュールを組み、人材にも余裕が必要です。システムを安定して稼働させ、トラブル発生時の迅速な対応を行うには人材や時間に対するコストが発生するでしょう。
セキュリティ対策はすべて自社責任となる
オンプレミス環境ではシステムの運用からセキュリティ管理までを自社内で完結させるため、万が一セキュリティ問題が発生した場合、その責任はすべて自社で負わなければなりません。
個人情報や機密情報が漏えいするようなセキュリティインシデントが発生した場合、その影響は企業の信用や業績に大きなダメージを与える可能性があり、リスクが高いことに注意が必要です。
そのため、セキュリティ対策には特に注意が必要であり、常に最新の脅威情報を把握し、適切な対策を講じることが求められます。また、セキュリティ担当者の育成や最新技術のキャッチアップも欠かせません。
利用するまでに時間と人材が必要
オンプレミス環境では、まず自社で必要なハードウェアやソフトウェアの調達から始めなければならず、調達や導入に多くの時間が掛かります。さらに、サービスの選定や、その提供元との協議も必要であり、このような事前準備の時間も導入プロセスを遅延させる要因です。
また、調達した機器や導入したソフトウェアを効果的に活用するためには、それらを使いこなせる専門知識を持った人材が欠かせません。システムのセットアップから運用、トラブルシューティングまで、幅広いスキルが求められるため、適切な人材を確保し、必要に応じて教育やトレーニングを行う必要があるでしょう。
自社はオンプレミスとクラウドどちらの利用が適正?
自社では、オンプレミスとクラウドどちらを利用すべきか判断しなければなりません。システムをどちらかに寄せるのではなく、近年では双方をうまく相互利用するハイブリッドクラウドの考え方も出てきています。
オンプレミスからクラウドへ移行するにあたってはタイミングや検討しなければならないポイントがあるため注意が必要です。
オンプレミスとクラウドの相互利用、ハイブリッドクラウドとは?
ハイブリッドクラウドとは、自社のオンプレミス環境と社外のクラウドサービスを組み合わせて利用する方法です。
ハイブリッドクラウドでは、たとえば自社の社員が利用する機密性の高いシステムはオンプレミスで管理し、不特定多数の人がアクセスする公開システムはクラウドで管理するなど、用途に応じた使い分けをします。また、システム全体をオンプレミスで運用しつつ、バックアップデータの保管にはクラウドサービスを利用するなどの方法も考えられるでしょう。
ハイブリッドクラウドの利点は、リスクの分散ができることと、すべてをオンプレミスでそろえるよりもコストを抑えられる点です。一方で、どの部分をオンプレミスで管理し、どの部分をクラウドに委ねるかの線引きが難しいことが課題です。
オンプレミスからクラウドに移行すべきタイミングや検討ポイント
オンプレミス環境からクラウドに移行するべきタイミングとして、サーバのリプレース時期が挙げられます。一般的に、サーバは5年ごとにリプレースが必要とされ、その際には費用や手間の発生が避けられません。リプレースのタイミングでクラウド移行を採用することで、次回のリプレースによる手間やコストを削減できるでしょう。
ただし、クラウドへの移行に際しては、まずシステムのどの部分をクラウドに移せるかを慎重に検討し、リプレース時に適切に置き換えることが重要です。
特に、クラウドに移行する際にはセキュリティ面での検討が欠かせません。取り扱うデータの内容やデータの送受信時のセキュリティリスクを十分に評価し、クラウド環境で安全に運用できるかどうかを確認しましょう。
さいごに
今回の記事では、オンプレミスのメリットやデメリットを解説しました。オンプレミスは、自社内でサーバを構築し、ハードウェアを用意し、アプリケーションをインストールして運用することです。
一方、クラウドとは、データをインターネット上に保管し、インターネットを通じてサーバやストレージ、ソフトウェアをユーザに提供する仕組みで、インターネットに接続できる端末さえあれば、クラウド上にあるサービスやデータにアクセスし利用できます。
オンプレミスでは、自社でハードウェアやアプリケーションを用意する必要があり、初期導入費用が高くなりがちですが、セキュリティ面に強いことが特徴です。近年では双方をうまく相互利用するハイブリッドクラウドの考え方も出てきています。
ラックでは、クラウド環境でのシステム構築などお客様の課題解決のために、プライベートクラウド、パブリッククラウドを問わず対応し、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドといった複数のクラウド環境を組み合わせたシステム開発や最適なクラウドサービスをご提案します。
クラウド移行のソリューションについて、お悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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