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VMware社最大のイベント「VMware Explore 2023」へ出展、OCVSを活用した新サービスを展示

クラウドインテグレーションサービス部の今井です。

私の所属する部署では、オンプレミス環境からクラウド環境への移行や、クラウドで提供されている様々なサービスの利用、クラウド環境に最適化されたアプリケーション開発など、クラウドのビジネス活用に必要なサービスの企画・リリースを推進し、外部へのパブリッシングなども行う、Cloud Center of Excellence(CCoE)と呼ばれる役割を担い活動しています。

2023年11月14日、15日に、ザ・プリンスパークタワー東京で開催されたVMware社最大のイベント「VMware Explore 2023 Tokyo」に参加し、2023年10月2日にプレスリリースしたOracle Cloud VMware Solution導入支援サービスを紹介してきました。

本記事では会場の様子と、Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービスについて紹介します。

※ イベント参加時点では「VMware社」でしたが、現在はBroadcomに買収され、Broadcom Incのソフトウエア部門としての「VMware by Broadcom」になっています。

「VMware Explore 2023 Tokyo」とは

VMware Exploreは、VMware製品を利用しているユーザー企業、官公庁、団体の役員クラスの人や情報システム関連部門のマネージャ、IT担当者、システム開発者、アプリケーション開発者向けに、VMware社が提供する製品やソリューション、そしてそれらを活用して自社のサービスとして提供しているサードパーティ(VMware Partner)が集まり、お客様へアピールするイベントです。

これに参加することで新しい製品やサービスの情報を得られるとともに、数多く設定されたセッションに参加することでそれらに対する知識やノウハウそして活用事例などを得ることができます。

イベント会場はセッションやハンズオンラボが提供されるエリアと、製品やサービスなどを実際に目の前で見ながら個別に説明を受けられる出展エリアの2つに分かれています。

このようなイベントに参加するとどんなことがあるか

大きく分けて以下のような意義があると思います。

セッションを聴講することで知見が広がる

私はよくやるのですが、セッション登壇者とコミュニケーションを取り具体的な話を聞くようにしています。今回の場合はゼネラルセッション登壇者とお客様事例セッションの登壇者と会話でき、発表では聞けない細かいニュアンスの部分、私たちのサービスに影響がある内容まで教えていただけました。

また事例紹介セッションでは実際のエンドユーザーの成功例や失敗例、そしてベンダーへの要望や不満を交えて聞くことができるため、自社サービス展開時の留意点としてそれらを知識のなかに入れていくことができます。

競合他社のサービスを知り自社サービスの強みや弱みを知る

他社が提供している同様のサービスに直接触れられる機会です。それぞれの企業の特長を生かした商材や説明は非常に参考になります。

特にお客様に直接対応する営業担当者やSEの人のプレゼンテーションは参考になるとともに刺激にもなりますので、積極的に他のブースを訪問しそれらを体験してみることが大切です。私もほとんどのブースを回りそれらを体験してきました。

人とのつながりを作る

このようなベンダー主催のイベントの場合、通常はベンダーの内側にいてフロントに立たない人が出てきています。ここはとても重要で、普段聞けないようなことや細かい部分まで聞けるチャンスでもあります。そしてそのような方と名刺を交換して繋がりを作っておくと、何かの時に対応いただけるパスを紹介してもらえたりします。

自分が所属する会社以外で、同じようなプロダクトやサービスを扱っている人たちとの繋がりを作る場所として積極的に活用することも、参加メリットになります。

ラックが出展したサービスについて

今回のVMware Explore 2023 Tokyoでは、「VMware NSX ATP分散IDPS向けIDS/IPS監視・運用サービス」と、「Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービス」の2つのサービスを出展しました。

VMware NSX ATP分散IDPS向けIDS/IPS監視・運用サービス

VMware社が提供する「VMware NSX Firewall with Advanced Threat Prevention」は、仮想マシンごとに通信を把握するセキュリティ機能を実装することが可能です。

ラックはこの機能を活用し、独自のセキュリティ監視システム(LAC Falcon:ラックファルコン)を連携させ、IPSの不正通信記録(ログ)収集、一次分析、セキュリティアナリストによる脅威の詳細分析、サイバー脅威を捉え被害を防ぐための監視・運用サービスを2022年から提供しています。

Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービス

Oracle社のOracle Cloud Infrastructure(OCI)上に用意されたOracle Cloud VMware Solution(OCVS)と呼ばれるVMware vSphereで構成されたサービス環境へ、オンプレミスのVMware vSphere環境を移行させるサービスです。

Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービスとは?

Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービスは、2023年10月2日に『ラック、VMwareの仮想サーバ環境をオラクルのクラウドプラットフォームに移行する「Oracle Cloud VMware Solution」の導入支援サービスの提供を開始』とプレスリリースしたものです。

具体的にはオンプレミスのVMware vSphere環境運用しているお客様に対し、その環境を大きく変更することなくそのままクラウド上でも使いたいという要望を実現できるものがOracle Cloud VMware Solution(OCVS)で、それについて既存インフラ環境調査からOCVSの環境構築、移行までを支援するサービスです。

例えばオンプレミスのインフラ管理では、ハードウエアだけではなくデータセンターファシリティーなどの日常の管理からトラブル対応、それに伴う要員配置などが必要です。また定期的に発生するハードウエアのリプレースや維持管理なども負担の一つになります。

このインフラ管理をOCVSにすることでクラウドベンダー側の管理に関することができ、IT管理者の負担が軽減されるとともに余裕のできた時間などを他の業務、例えば企業のデジタルトランスフォーメーションに対するIT部門の役割の検討などに回せるようになります。

Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービス紹介の様子

またコストの面でも定期的に発生するハードウエアリプレースに関する費用は企業にとってはインパクトがあるものですが、これはクラウドを利用することで「使った分だけ」「月額」に変えることができます。

しかしこのような環境がクラウド側で整いつつあるけれど、今までオンプレミスしか扱ったことのないIT担当者には、どんなに良いサービスがクラウド側で用意されていたとしても、実際に利用するノウハウなどを持ち合わせていないため、ハードルが高いものになっていると思います。

そのような企業のIT担当者に不足している部分について、ラックが持つ知見やノウハウを使い、安心・安全にクラウドへ移行するお手伝いをするのがOracle Cloud VMware Solution導入支援サービスです。このサービスでは、OCVS上にお客様のオンプレミスVMware vSphere環境を移行する支援を行います。

お客様がオンプレミス環境のシステムや運用環境を大きく変更することなく、短期間でクラウド環境上に構成・移行できるようにするために、お客様環境を把握するアセスメント、環境のデザイン支援、そして実際の移行から移行後の運用が安定するまでの支援などをお手伝いします。

Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービスの構成

本サービスでは、Oracle社が提供するOCVSサービスと、ラックが提供するオンプレミス環境をOracle Cloud VMware Solution環境へ移行するサービスの2つで構成されています。

Oracle社のサービス、OCVSの概要

OCVSは、オンプレミスで運用しているVMware vSphere環境を、ほぼそのままクラウドプラットフォームであるOCIの中に移行できるように用意されたサービスです。

OCVSではvCenter Serverや、NSXなどの管理用UI、Administrator、ESXiのrootなどの権限もユーザーに渡されるため、オンプレミスでの管理の柔軟性を保ちつつクラウド上への移行が可能です。

ラックの提供するOracle Cloud VMware Solution導入支援サービス

このサービスは、OCVS上にお客様のオンプレミスVMware vSphere環境を移行する支援を行います。具体的には以下のような移行時の検討・決定・実行に対し、ラックの知見やノウハウを活用し、お客様のオンプレミス環境のクラウド移行をお手伝いします。

導入支援の内容としては、既に設計されているOCVS環境への移行を行う導入作業がベースとなりますが、お客様と事前打ち合わせのうえ支援することも可能です。

ご支援例

  • 1.オンプレミス環境の把握と移行プラン
    - オンプレミス環境のアセスメント
      オンプレミス環境調査
    - 移行プランニング
      システムごとの移行判定(オンプレミスに残すかクラウド移行するか)
      クラウド利用方式の検討(完全移行、ハイブリッドクラウドなど)
      移行方式の検討と策定
      移行後の環境定義とシステム構成デザイン
      コスト試算および移行後の効果想定と効果評価方法の策定
      業務影響への検討と対策策定(移行リスクの洗い出しと可視化)
      移行に関わるデータ保証方法検討と策定
      移行方針および移行ロードマップの策定
    - 実証検証(PoC)支援
      移行方式の実証検証と評価
      移行前後の性能検証と評価
      運用性の検証と評価
      実証検証結果を反映した移行プランニングの修正
      移行プランニングの確定、移行とリスクの再評価・対策の策定
  • 2.導入および移行
    - クラウド移行先環境のデザイン
    - クラウド移行方式の設計
    - クラウド移行先環境の構築
    - クラウド移行作業実施
    - 運用環境の設計
    - 運用環境の構築
    - クラウド移行後の稼働テスト、評価
  • 3.運用支援
    - クラウド移行後の運用支援(クラウド運用の代行)
    - その他ラックの持つサービスを活用した運用支援

ホワイトペーパーのご案内

オンプレミス環境をクラウドへ移行する必要性、移行パターン、移行時の留意事項につきましては、下記リンク先に用意してありますホワイトペーパー「シンプルなクラウド移行の勧め」をダウンロードください。

CYBER GRID JOURNAL Vol.16

シンプルなクラウド移行の勧め ダウンロード

またOCVSでできることや構成例、コストなどを知りたい場合は、同じく下記リンク先に用意してありますホワイトペーパー「Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービスによる移行の勧め」をダウンロードください。

「Oracle Cloud VMware Solution導入支援サービスによる移行の勧め」

外部ベンダー主催のイベントは多くのメリットがあり、興味があるイベントには目的をもって積極的に参加することをお勧めします。またオンプレミス環境のクラウド移行第一歩としてOCVSに興味を持たれた場合には、是非私たちラックへお問い合わせください。

プロフィール

今井 悟志

今井 悟志
国内および外資ベンダーでのハイタッチプリセールスおよびクラウドベンダーでのスペシャリスト経験を活かし、クラウド利用に関するサービス企画やパブリッシュコンテンツ作成を担当。何事も探求し極めることが大好き。

「OCVS」に関するお問い合わせ

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