北九州市主催の職業体験イベントに出展-ラックテクノセンター北九州の取り組み

新規事業開発部の北です。
北九州市を拠点に地域の「安心・安全」を守るため、自治体や地域事業者と連携して様々な活動を進めています。

今回はその活動の一環として、ラックテクノセンター北九州の社員と共同で出展したイベント「北九州ゆめみらいワーク2024」の様子を紹介します。

職業体験イベント「北九州ゆめみらいワーク」とは

「北九州ゆめみらいワーク」は北九州市が主催する中高生向けの職業体験イベントで、中高生が早い段階から仕事や進学について考え、地元の魅力を知る機会を創出することを目的としています。2024年度は2024年12月11日（水）～12日（木）に北九州市にある西日本総合展示場で開催されました。

期間中は1万人以上の来場者が集まり、各ブースやステージでは学生たちが笑顔で交流する姿が見られました。

※ 北九州ゆめみらいワーク - 北九州市

サイバーセキュリティに触れる第一歩

ラックは、北九州市におけるサイバーセキュリティに関わる業務の認知度向上を目的に2018年から北九州ゆめみらいワークに出展しています。

2024年度は、実際に活躍している技術者と対面で交流できる機会を設け、サイバーセキュリティを「身近」に感じてもらいながら、より多くの中高生にサイバーセキュリティの仕事の「リアル」に触れてもらえるよう、セキュリティ事業の技術拠点である「ラックテクノセンター北九州」と共同で出展しました。

未来を担う学生とともに進めたイベント準備

北九州工業高等専門学校生が展示物を開発

イベントでは中高生にセキュリティを分かりやすく伝えるために、世界で発生しているサイバー攻撃の様子を可視化した地図、「アタックマップ」を展示することにしました。

マップの開発はイベントの来場者である中高生と近しい視点をもった若い世代に関わってもらいたいと考え、テクノセンター北九州開設以来、毎年インターンシップを受け入れている北九州工業高等専門学校（北九州高専）の学生に担当してもらい、インターンシップのフォローを北九州高専卒業メンバー中心の若手社員数名が担当する形でイベント準備を進めました。

若手社員の伴走で実現した学生主体の出展

開発にあたってはまず、必要な知識として通信プロトコルやデータベースなどの具体的なテーマを若手社員が提示し、それを高専生に自ら調べてもらうことから始めました。そのうえで、納期（北九州ゆめみらいワーク）に向けたスケジュールを一緒に立て、スムーズに進められるようサポートしました。インターンシップでは毎回、朝と夕方に全体ミーティングを行い高専生が開発する上で抱えている課題を若手社員が引き出し、協力してより良い成果物を生み出そうとしている姿が大変印象的でした。

また、高専生ならではの「来場する中高生が直観的に理解できるかどうか」という観点で視認性を重視するという工夫も凝らしていました。

• イベント会場での展示を考慮し、地図全体を明るく見やすくする
• 攻撃元や攻撃回数が一目で分かるようなデザインにする

イベント当日の様子

2日間にわたって開催されたイベントでは、視認性を重視したアタックマップが目をひく展示物となったこともあり、ラックのブースに延べ256名の来場者が集まりました。インターンシップの高専生が開発したことを伝えると、驚きとともに「自分も作ってみたい！」という意見が中高生の皆さんからあがったことは、企画に携わった者として嬉しかったです。

当日、高専生は授業の関係で参加できなかったものの、テクノセンター北九州の若手社員たちがブース対応を担当し、来場者に積極的に呼びかけながら説明を実施してくれました。そうした中で、セキュリティを知らなかった中高生が「大切なシステムやデータを守るために24時間体制で監視・運用している」という具体的な仕事の話に真剣に耳を傾けている姿を見て、テクノセンター北九州の技術者に関わってもらって良かったと、心から感じました。

今回の取り組みからの気づき

取り組みを通じて、北九州高専生からは「実践的な経験ができて学びが多かった」との前向きな感想をいただけました。

テクノセンター北九州の若手社員にとっては、プロジェクト管理の経験に加え、他者と共創するためのコミュニケーションスキルを磨く機会になったと感じています。私自身も、高専生と若手社員の積極的な姿勢や柔軟な発想に刺激を受けました。さらに今回は、「自らの成果物や取り組みを外に発信し反応を得る」という観点でも、高専生と社員の双方にとって良い経験になったのではと感じています。

さいごに

今回の出展を通じて、北九州市の中高生の皆さんにサイバーセキュリティの仕事をより身近に感じていただけたのではないかと考えています。

今後も、北九州市を中心とした学校や地域の皆さまと連携しながら、サイバーセキュリティの啓発活動を推進し、「安心・安全」な地域づくりに貢献してまいります。

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