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"すごうで 2023" レポート

本レポートは、ITに関する突出した技術力やアイデアを持つ若者の才能の芽を発掘し、支援する「すごうで」において、1年間のプログラムを終えた支援対象者のレポートです。

"すごうで 2023" 支援対象者

採択時:高校2年
竹内 悠人(大阪府)

すごうで 2023 成果発表の様子

私は「すごうで」の支援を受けて、有用性の高い情報を迅速に見つけ出せる支援システムの開発と研究に取り組んできました。このテーマを設定した理由は、Web検索時に広告を含むページや有用性の低いページに時間を取られてしまうことを避けるためでした。

2023年には、ChatGPTといった大規模言語モデル(Large Language Model:LLM)が台頭し、ほぼ自動で様々な文章を作成できるようになりました。これにより、生成する情報が事実に基づかないことや、誤った情報を含む「Hallucination(幻覚)」の問題、学校・企業におけるChatGPTの利用について、多くの議論が巻き起こっています。

このような状況において、検索結果として表示された文章が本当に有用であるかを判定できる仕組みが必要だと考えました。この1年で精度を上げ切るには至りませんでしたが、研究がまだ体系化されていないこの分野で、拡張機能の開発や有用性評価のデータセット作成・評価を行い、高校生で通算4人目の情報処理学会全国大会での学生奨励賞を受賞しました。

この研究の他に、セキュリティキャンプの国際大会版である「Global Cybersecurity Camp」や、サイバーセキュリティに関する国際的なカンファレンス「CODE BLUE」、若手エンジニアや研究者を対象とした育成プログラム「SecHack365」に参加しました。また、セキュリティ競技イベント「SECCON Beginners CTF」では、運営や講師として関わってきました。技術力の向上はもちろん、多様なバックグラウンドを持つ方々との出会いがあり、エンジニアとしての将来像を考える貴重な機会となりました。

また今回の開発では、作業の進捗が設定した期限ぎりぎりになってしまうことが多くあり、モチベーションの維持や長期プロジェクト管理の難しさを痛感しました。一方で、短期間での集中的な開発能力も意図せず身につけられました。

最後になりますが、「すごうで」のメンターならびに事務局の皆さん、1年間のご支援に感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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