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本レポートは、ITに関する突出した技術力やアイデアを持つ若者の才能の芽を発掘し、支援する「すごうで」において、1年間のプログラムを終えた支援対象者のレポートです。
※ 2020年度、2021年度においては2年間にわたるサポートとなりました。
"すごうで2020-2021" 支援対象者
木更津工業高等専門学校 5年
原田 そら
私は、2020年度・2021年度の2年間にわたり、すごうでの支援を受けて農業体験プラットフォームGamifyAgriの開発に取り組みました。GamifyAgriは、農業体験を探せるプラットフォームをつくり、地域を農業から活性化に繋げる、というコンセプトを掲げています。
すごうで期間中は、主に以下のような活動を行いました。
- 自治体へのヒアリングや意見交換
- 農家さん、参加者双方へのユーザーインタビュー
- モックアップの開発(UIデザイン、WEBアプリ開発)
- アイデアの実証実験(PoC)
- ビジネスコンテストへの参加、アイデアのブラッシュアップ TOKYO STARTUP GATEWAY(東京都)、日経ソーシャルビジネスコンテスト(日本経済新聞社)、MAKERS UNIVERSITY U-18(NPO法人ETIC.)、TOKYO-DOCAN(東京都中小企業振興公社)など
すごうでに応募したとき、GamifyAgriは「アプリケーションの開発」というざっくりとした形で構想していました。すごうでの支援がスタートしてから、最初にラックのメンターの方より「ビジネス」としてのアプローチがあることを学び、アプリケーションの開発だけでなく、ビジネスプランとしてのブラッシュアップを進めることになりました。
また、事務局の皆さんやメンターの方々にアイデアの壁打ちをお願いしたほか、紹介をいただいた外部プログラムにも参加しました。プログラムを通じては、同年代の仲間や起業家の方々との繋がりを持てたほか、アイデアに対してのフィードバックを得る機会ともなり、大変勉強になりました。
さらに、40名を超えるラック社員の皆さん、20名を超える地域の農家さんにご協力いただき、農業についてのアンケートやインタビューを行いました。加えて、自治体の方とも地域課題についての意見交換をし、課題感やニーズについての調査もしました。そうした機会を経てブラッシュアップしたアイデアをもとに、2期目となった2021年度は、意見をくださった社員の皆さんや農家さんと一緒に、しっかりと感染対策をしながら、農業体験プログラムの実証実験を行いました。
ビジネスアイデアがある程度固まったタイミングからは、いよいよメインのアプリケーション自体の開発です。学業と両立させながら事業のアイデアを考え、同時進行で開発も進めることは正直辛い部分もありました。バランス感覚が非常に難しく、全てで望んだ成果を出せないこともあるという点が、実際にやってみる中で分かった学びの一つでした。
一方で、すごうでの支援開始とともに、国内で初めてとなる緊急事態宣言が発令され、コロナ禍の真っただ中での活動を余儀なくされました。日々の生活や学業でも様々な制約を受け、このプロジェクトもオンラインでのコミュニケーションが中心となりました。感染症対策等の観点から、実証実験のほか構想していた視察等の外部行動にも制限が生じ、思い描いていたとおりにいかないことが多くありました。しかし、オンライン化によって遠方でのイベントに参加できるなど、物理的なハンデを乗り越える経験も得ました。これらは自身にとっての行動力にも繋がりプラスに働いたと思います。
現在は支援期間が満了し、受験や卒業研究などの学業に邁進しています。また、GamifyAgriを考え抜く中での学びや、身についたスキルを生かして、今後も活動したいと考えています。
最後に、貴重な機会を頂いたラックの皆さんに、改めてこの場をお借りして御礼申し上げます。2年間に渡り、本当にお世話になりました。そして今後とも、さらなるご指導を賜りますようお願い申し上げます。
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