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本レポートは、ITに関する突出した技術力やアイデアを持つ若者の才能の芽を発掘し、支援する「すごうで」において、一年間のプログラムを終えた支援対象者のレポートです。
"すごうで2018" 支援対象者
国立木更津工業高等専門学校 情報工学科 4年
樋口 光輔
私は、すごうで2018を通じて、「急病による転倒時に通知を発信するウェアラブル端末」の開発を行いました。このような開発を行おうと考えた理由は、以下の2つでした。
- 近年、猛暑により熱中症患者が増加している。
- 一人暮らしの高齢者が熱中症などの病気で倒れてしまい、そのまま亡くなってしまうケースが多くある。
今回の開発を通じて、様々な技術や分野に触れることができました。例えば医療分野では、各病気に対する初期症状、また測定に必要な箇所がどこなのかなどを学ぶことができました。また、技術としては、M5StackやArduinoなどのハードウェア、温湿度センサーや加速度センサーなどの電子部品に触れることができました。
私は情報工学科を専攻しているので、学校で学ぶのは基本的にソフトウェアが中心です。そのため、一般的なハードウェアの知識はあまりない状況でした。しかし、今回のすごうで2018を通じて勉強することができました。
特にラックのIoT技術研究所の方には、ハードウェアの情報をご教示いただいたり、Apple Watchの分解を手伝っていただいたりすることができました。余談ですが、機器の分解は、Apple Watchが初めてでした。初めてでApple Watchはレベルが高すぎました... IoT技術研究所の方にお手伝いいただけていなければ、Apple Watchは分解ではなく破壊になっていたと思います。
また開発以外にも、ラックアカデミーの講習や、「CSS2018」、「MWS2018」、「CODE BLUE2018」、「SEC道後2019」などのセキュリティイベントに参加させていただきました。各イベントで様々な知識や技術を学ぶことができ、さらに色々な方々と出会うことができました。この経験がきっと、僕を"すごうで"エンジニアになる力になるものだと思います。いえ、力にしてみせます。
そして、今回の開発で自分の力の限界を知ることができました。限界は"自分で決めた壁"と言われますが、技術的な壁、思考的な壁もあるので、私は一概にそうとは思っていませんでした。実際に前半は、「頑張ればなんとかなるやろ」の精神で開発していました。ですがその結果、体調を崩して開発が遅れてしまいました。若いからなんとかなる、は通用しませんでした。結果、自分の力を見定めて目標を組み、作業を行うことができるようになりました。この学びはとても大きいなと自分でも考えています。
すごうで2018としての取り組みは、この活動レポートで一度終了となります。ですが、これから先、急病で倒れてそのまま亡くなってしまうことがない世界を目指して、今日も一日開発をしています。
すごうで事務局をはじめ、IoT技術研究所の方や応援してくださった皆様、一年間お世話になりました。今後ともよろしくお願いします!
以上
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