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最先端AIの研究発表で盛り上がる、人工知能学会全国大会に初出展しました

AIプロダクト開発グループでは、人工知能の最新研究を発表する「2023年度 人工知能学会全国大会(第37回)」の企業ブースに初出展しました。

2023年6月6日~9日の4日間に渡って、熊本城ホール(現地)とオンラインのハイブリッドで開催され、参加者は業界の専門家や研究者、学生など3,000人を超える大盛況。NHKなどテレビ局でも報道されるほど注目を集めていました。

この記事では、現地の雰囲気をお伝えするとともに、参加を通じて学んだことについてご紹介します。

人工知能学会と大会の雰囲気

人工知能学会は1986年に設立された人工知能(AI)に関する研究の進展と知識の普及を図り産業・社会の発展に寄与することを目的として設立された学会です。研究者の発表や有識者の招待公演が行われる場である全国大会は、1999年から行われており、コロナ禍の2020年、2021年のオンライン開催を経て、今年度はオンラインと現地のハイブリッドで行われました。

今回の大会会場は熊本ということで私たちは飛行機で会場に向かいました。天気が悪いなか、熊本空港に到着。会場まではバスで向かいます。飛行機は遅延し、このときすでに30分遅れ、準備が間に合うか不安なまま会場に到着し、準備を始めようと思いましたが、なんと荷物が届いていません。参加企業が多すぎるためか配送が間に合っていないようです。やっと届いた荷物を使ってブースの設営を終えた頃には大会の開始間際になっていました。

大会自体は午前中からセッションが始まっているため、まだ準備をしているブースやサービスの軽食を食べているブースもあるなか、静かにスタートしました。インダストリアルセッションが終わると学生たちが一斉にブースを見に来ます。他のブースではリクルート活動に勤しんでおり、私たちも来年は採用活動もしなくてはと心に留め1日目が終了しました。

ラック出典ブースの様子
ラックブースの様子

2日目以降、会場の雰囲気は活気に満ち溢れるものとなりました。企業ブースではお互いの研究内容を連携し、情報交換を行いました。この大会は技術的な内容の情報交換をするには最適の場であり、ラックもAI開発の人材確保や再学習、特徴量エンジニアリングの課題などについて参加者と意見交換を行いました。

また、研究者や学生が自身の研究内容やプロジェクトに関するポスターを作成し、会場内のポスターエリアで展示・発表する、ポスターセッションでは多くの学生が参加し、自身の研究成果を発表しました。ラックが共同研究している明治大学の学生も登壇しており、共著したデータ生成の論文について発表し、多くの関心を集めていました。学生が増えると企業ブースではさらに積極的なリクルート活動が行われ、多くの学生の参加者が企業との関係構築を模索していました。

大会に参加した成果と学び

ブースではAI不正取引検知ソリューション「AIゼロフラウド(AI ZeroFraud)」を紹介しました。こちらは金融業界に特化した不正取引検知システムです。

大会全体では画像や音声・自然言語処理などの分野を研究されている方が多く、AI ZeroFraudのようなテーブルデータ分析はほとんど扱われていませんでした。しかしながら、このサービスには、多くの企業や学生に関心を寄せていただき、質疑応答や活発な意見交換を行うことができました。

セキュリティ分野においてAI(人工知能)を活用することは、脅威の検出や攻撃の防御、セキュリティ対策の強化など、さまざまな側面で有益な結果をもたらす可能性があります。AI ZeroFraudの不正取引検知というテーマは「セキュリティで日本を守る」というラック創業時からの思いと親和性が高く、AI業界のなかではあまり知名度が高くないラックという企業を知ってもらう意味で非常に有益でした。

セキュリティに関する研究者が少ないなか、企業内でセキュリティ対策に取り組んでいる方などには、AIを活用して診断や監視を行うプロセスを自動化・効率化するということに関してのラックの取り組みについてはもちろんのこと参加者はラックの取り組みや製品に対し、とても興味を示していただきました。

また、AIを使う上でのセキュリティという意味でもラックに対する期待は大きく、これからどのような取り組みをしていくのかこれからの私たちの取り組みに注目が集まっていました。セキュリティ事業以外にもラックの取り組みを紹介することで、他の企業や研究機関とのパートナーシップの可能性を検討することができました。

最後に

ラックは今回の大会で得た知見をもとに、より優れた製品やサービスを提供するために取り組んでいきます。大会参加は、ラックの成長と進化に欠かせない要素であり、大会の熱気と情報の共有がラックの技術力や競争力の向上に寄与していくことと考えます。今後も大会への参加を通じて、AI技術と業界の発展に貢献していきます。

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