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大人よりも子供の方が詳しい!?ラック賞の選定理由は...

11月29日に、第12回 IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール 2016」の受賞作品が決定し、IPAのWebサイトで発表されました。

皆さん、IPAの活動を思い浮かべてみてください。
ITの資格試験、安全なWebサイトの作り方などの各種セキュリティ普及啓発資料、少女漫画風ポスターなどなど人によって思い浮かべた活動が異なると思います。IPAの正式名称は「独立行政法人情報処理推進機構」ですが、その名の通り、情報処理を推進するために多方面からアプローチをしている組織です。その活動の一環として、生徒自ら情報モラルやセキュリティを考え、意識を高めるきっかけとなることを目的にコンクールを毎年開催しています。当社も、毎年ラック賞(優秀賞)を選定させていただいています。

今年のラック賞は以下です。

標語

ともだちの きもちはリセット できないよ

岡本 茉吏華さん

北海道 札幌市立福住小学校 1年

ポスター

情報(エサ)、無意識に与えてませんか?

柿原 杏夏さん

静岡県 静岡県立浜松工業高等学校 3年

4コマ漫画

じいちゃんと孫

城戸 里月さん

熊本県 熊本県立玉名高等学校 1年

出典:第12回IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」2016受賞作品

学校の先生から、情報モラル・セキュリティを生徒にどうやって教えればよいのか悩んでいるという相談を受けることがあります。自分たちが教わってこなかったことも理由の一つだと思います。まずは考えさせる場を提供するのがよいとアドバイスをしています。

家の鍵を閉めるのはなぜですか?と問えば、泥棒に入られるからと答える方が大半です(無意識と回答する方を除く)。そのあとに、Webサービスのパスワードは何のためにつけますか?と問うと、ハッとする方がいらっしゃいます。さらに、パスワードを使い回したときの危険性は?などと問いを繰り返すと、何のためのセキュリティ施策なのか理解が深まると考えます。IPAのコンクールは考えさせる場としてよいと思います。

ただ、モラルやセキュリティをテーマにすると、どうしても恐怖や不安を煽るものが多くなってしまう傾向にあるようです。不必要に煽らないように気を付けていますが、セキュリティベンダとして耳が痛いです。もちろん、正しく怖がることは重要です。

そこで、今回のラック賞は "上手にITと付き合う" ことが表現されていると感じた作品を選びました。直接は見えませんが、インターネットの向こう側にも人がいます。何が起きるのかを想像し考え、上手にITと付き合っていきたいですね。

なお、副賞としてラック賞受賞者の方々には図書カード2万円をお渡ししています。
保護者の方と相談して、有意義に使っていただければ幸いです。

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