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HOME SPOT CUBE における複数の脆弱性
2016年2月4日 | 注意喚起
LAC Advisory No.121
Problem first discovered on: Thu, 14 May 2015
Published on: Thu, 04 Feb 2016
脅威度
中
概要
KDDI株式会社が提供する HOME SPOT CUBEには、複数の脆弱性が存在します。
詳細
KDDI株式会社が提供する HOME SPOT CUBE は、無線LANルータです。HOME SPOT CUBE の設定画面には、次の複数の脆弱性が存在します。
- クロスサイトスクリプティング - CVE-2016-1136
- オープンリダイレクト - CVE-2016-1137
- HTTP ヘッダインジェクション - CVE-2016-1138
- クロスサイトリクエストフォージェリ - CVE-2016-1139
- クリックジャッキング - CVE-2016-1140
- OS コマンドインジェクション - CVE-2016-1141
想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
- ユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2016-1136
- 第三者が指定した外部のウェブサイトに転送される - CVE-2016-1137
- HTTP レスポンス分割攻撃によって、Cookie に任意の値が設定される - CVE-2016-1138
- 設定変更など、ユーザの意図しない操作を実行される - CVE-2016-1139, CVE-2016-1140
- アプリケーションの権限で任意の OS コマンドを実行される - CVE-2016-1141
スクリーンショット
影響を受けるシステム
・HOME SPOT CUBE
開発者によると、HOME SPOT CUBE2 は、本脆弱性の影響を受けないとのことです。
対策
次のワークアラウンドをすべて実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
- 設定画面のログインパスワードを変更する
- 設定画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
- 設定画面での操作終了後は、ウェブブラウザを終了する
- ウェブブラウザに保存されたパスワードを削除する
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。
なお、開発者は恒久的な対策として、HOME SPOT CUBE2 などの代替製品の使用を検討するよう提案しています。
[ベンダ情報]
KDDI株式会社(http://www.au.kddi.com/mobile/service/smartphone/wifi/homespot/#anc06)
発見者
吉川 允樹(先端技術開発センター)
謝辞:
本問題は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき、ラックから IPA に報告し、JPCERT/CC により開発者との調整が行われました。
JVN#54686544: HOME SPOT CUBE における複数の脆弱性(http://jvn.jp/jp/JVN54686544/index.html)
CVE番号:
CVE-2016-1136(https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-1136)
CVE-2016-1137(https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-1137)
CVE-2016-1138(https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-1138)
CVE-2016-1139(https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-1139)
CVE-2016-1140(https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-1140)
CVE-2016-1141(https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2016-1141)