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Apache Tomcatにおいて不正なCookieを送信される脆弱性
2008年2月14日 | 注意喚起
SNS Advisory No.97
Problem first discovered on: Mon, 20 Aug 2007
Published on: Thu, 14 Feb 2008
脅威度
低
概要
Apache Tomcatには、Cookieに含まれる特定の文字を不適切に区切り文字として扱うため、セッションハイジャックが行われてしまう問題が存在します。特定の状況下では、攻撃者に利用された場合、他のユーザになりすましてTomcatにアクセスされ、さらなる攻撃に悪用される問題があります。
詳細
Apache Tomcatは、Apache Software FoundationのJakartaプロジェクトで開発が行われているオープンソースのソフトウェアで、JavaサーブレットやJSPを処理するアプリケーションサーバです。
Apache Tomcatには、Cookieに含まれる\ (%5c)の取り扱いに不備が存在するため、特定の文字が区切り文字として処理されてしまう問題が存在します。
このため、ユーザのWebブラウザへ不正なCookieを送信される可能性があり、結果として、セッションハイジャックなど、さらなる攻撃に悪用される可能性があります。
影響のあるバージョン
Apache Tomcat 4.1.36以前
Apache Tomcat 5.5.25以前
Apache Tomcat 6.0.14以前
対策
Apache Tomcat 5.5.26/6.0.16以降へアップデートすることで、この問題を解消することができます。
※Apache Tomcat 4.1.xについてはapache.orgのSVNリポジトリにて、この問題が解消されたソースが公開されています。
http://archive.apache.org/dist/tomcat/
発見者
石川 芳浩(ラック)
謝辞:
本問題は、情報処理推進機構(IPA)、およびJPCERT/CCによる『情報システム等の脆弱性関連情報の届出制度』に従い届出を行いました。
http://jvn.jp/jp/JVN%2309470767/index.html
http://jvndb.jvn.jp/contents/ja/2008/JVNDB-2008-000009.html