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「Safari」においてHTTP通信のページからHTTPS通信のページにアクセス可能な脆弱性
2007年11月19日 | 注意喚起
SNS Advisory No.96
Problem first discovered on: Mon, 11 Jun 2007
Published on: Mon, 19 Nov 2007
脅威度
中
概要
Apple Inc.が公開しているブラウザSafariには、JavaScriptのセキュリティドメイン制限が適切でない脆弱性が存在しています。
詳細
Safariは、Apple Inc.が公開しているブラウザであり、Mac OS XやiPhoneなどで標準のブラウザとして使われています。また、Windows版の配布も行われています。
Safariには、同じサイトであれば、使用されているプロトコルがHTTPでもHTTPSでも同じセキュリティドメインとして取り扱われる問題が存在しています。
このため、HTTPのWebページ上のJavaScriptを通じて、HTTPSのWebページの内容を改ざん・取得したり、本来取得できないはずのsecure属性付きのCookieを取得したりすることが可能です。
これらの問題によって、本来HTTPS(TLS/SSL)に求められている経路のセキュリティが適切に確保されない状況となります。
影響のあるバージョン
Apple Safari(for Mac OS X)バージョン 10.4から10.4.10まで
Apple Safari(for Windows)バージョン 3.0.3、およびそれ以前
Apple iPhone バージョン 1.1.1より以前
対策
下記のバージョン以降にアップデートすることで、この問題を解消することができます。
Apple Safari(for Mac OS X)バージョン 10.4.11
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=307041
Apple Safari (for Windows) バージョン 3.0.4
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=307038
Apple iPhone バージョン 1.1.1(3A109a)
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=306586
発見者
山崎 圭吾(ラック)
謝辞:
本問題は、情報処理推進機構(IPA)、およびJPCERT/CCによる『情報システム等の脆弱性関連情報の届出制度』に従い届出を行いました。
http://jvn.jp/jp/JVN%2379013771/index.html
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2007/JVN_79013771.html