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WebminにおけるOSコマンドインジェクションの脆弱性
2007年10月3日 | 注意喚起
SNS Advisory No.95
Problem first discovered on: Sun, 10 Jun 2007
Published on: Wed, 03 Oct 2007
脅威度
高
概要
バージョン1.360以前のWebminには、Windows環境で動作させた場合にOSコマンドインジェクションが可能である脆弱性が存在しています。
詳細
WebminはWebベースのシステム管理ツールであり、UNIXやMacOS X、Windowsで動作します。
Webminを動作させるWebサーバプログラムであるminiserv.plには、open文を使ってCGIを起動する時の引数の取り扱いに問題があります。
このため、特別に形作られたURLへアクセスすることで、CGIを起動する際に、URL中に指定された任意のOSコマンドを実行させることが可能です。(OSコマンドインジェクション)
この脆弱性を利用して、下記のような攻撃が行われる恐れがあります:
権限の低いWebminユーザが管理者権限へ昇格すること
正規のWebminユーザを悪意あるURLへ誘導することで、Webminサーバ上で任意のOSコマンドを実行させること
影響のあるバージョン
Webmin(on Windows) Version 1.360、およびそれ以前
対策
Webmin バージョン 1.370以降へアップデートすることでこの問題を解消することができます。
これは以下のURLより入手可能です。
http://www.webmin.com/
発見者
山崎 圭吾(ラック)
謝辞:
本問題は、情報処理推進機構(IPA)、およびJPCERT/CCによる『情報システム等の脆弱性関連情報の届出制度』に従い届出を行いました。
http://jvn.jp/jp/JVN%2361208749/index.html
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2007/JVN_61208749.html
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/200710_Webmin.html