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Trend Micro InterScan VirusWall Buffer Overflow Vulnerability
2001年5月21日 | 注意喚起
SNS Advisory No.27
Published: 21 May 2001
Last Updated: 30 May 2001
概要
トレンドマイクロ社製 InterScan VirusWall for Windows NTで提供されているCGIプログラムにセキュリティホールを発見しました。インストールされるCGIプログラムのひとつにバッファオーバーフロー問題があります。
問題
InterScan VirusWallはインターネット経由でのウイルス対策ソフトウェアパッケージです。SMTP、HTTP、FTPトラフィックに含まれるウイルスからネットワークを保護するためにインターネットゲートウェイ上で動作し、LANに流れ込むすべてのデータを集中管理します。
\Interscan\cgi-binにインストールされているRegGo.dllにバッファオーバーフローを引き起こすセキュリティホールが内包されています。特定の引数と共に実行させることにより、外部から任意のコマンドがSYSTEM権限で実行、あるいは、IISのサービスを停止させる事が出来ます。
検証プログラム(一部)
![検証プログラム](/archive/img/20010521_000031_01.png)
![検証ツール例](/archive/img/20010521_000031_02.jpg)
(ターゲットホストにバックドアを作成する)
![バックドア用のTCPのポート](/archive/img/20010521_000031_03.jpg)
(default.htmの内容を書き換えている)
![書き換えたdefault.htmlの表示](/archive/img/20010521_000031_04.jpg)
問題を確認したバージョン
InterScan VirusWall for NT 3.5 English
InterScan VirusWall for NT 3.51 Build 1321 English
InterScan VirusWall for NT 3.51 J
パッチ情報
トレンドマイクロ社に問題を報告してから24時間以内に下記URLに対策ソフトウェアが公開されました。
問題の概要を知らせるニュース:
http://www.trendmicro.co.jp/support/news/news71.htm
問題の詳細と対策ソフトウェア:
http://www.trendmicro.co.jp/esolution/solutionDetail.asp?solutionId=2694
修正プログラムは今後リリースされるVer.3.52Jに含まれる予定です。
発見者
三輪 信雄(ラック)