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コロナ禍の巣ごもり消費をきっかけに、ネットショッピングの利用者は73.4%に達し*1ています。また、コロナの影響が落ち着いてからも、ネットショッピングを利用し続けるという人が95%に上るとする調査*2があることからも、ネットショッピングが消費者の購買方法の1つとして定着したことが分かります。
消費者のニーズは常に変化し、ECサイト事業者はそのニーズを取り込むために、高速かつ低コストでのシステム開発を追求しています。このようなEC事業者と共に、最前線でシステム開発を続けてきたラックの立場から、大規模なECサイト開発に最適な開発方法について考えてみました。キーワードは「エクスプレス」。ラックが数々の「ブランド訴求型ECサイト」の開発支援で培ったノウハウを、余すところなく提供します。
*1 総務省「令和3年 情報通信白書」
*2 株式会社ROI社「ネットショッピング利用についての意識調査」
ネットショッピングの伸長と、ECサイトに最適なプラットフォーム
冒頭で述べたように、コロナ禍により外出の機会が減り、結果的にネットショッピングの利用者が増加しています。実店舗での買い物は、実際にお店に訪れて商品をじっくりと吟味でき、店員との楽しいコミュニケーションなどのメリットがある反面、時間を消費し手間もかかるという見方もできます。
それに対してネットショッピングは、24時間365日開店しており、消費者の欲しい時に欲しい商品を注文できます。また複数店舗にまたがって商品や価格を比較できることも、消費者にとって大きなメリットです。
このように、消費行動に関して強力な機能を提供するネットショッピングですが、消費者の移ろいやすい購買行動に大きく影響を受けるとも言えます。メディアやインフルエンサーが取り上げた製品に関心が集中したり、SNSにおいて購買や敬遠を推奨する口コミが拡散したりといった状況も無視できません。
「ブランド訴求型ECサイト」の開発を支援してきたラック
このようなネットショッピング市場に対して、ECサイトを提供する事業者は、常に消費者にアピールし続ける機能の開発が必要です。さらに、競合他社よりも早く実現する必要もあります。もちろん、開発コストを低く抑えることはECサイト運営では重要な課題です。
ラックはこれまで、アパレルを中心に、コスメ、宝飾品などを含む「ブランド訴求型ECサイト」の開発支援を経験しています。成功のためには、開発を支援してくれる、優れたECサイト開発ツールが必要です。そこでわれわれは複数のECサイトプラットフォームの検証に着手しました。
その結果、2020年からセールスフォース・ジャパン社が提供する「Salesforce Commerce Cloud」を活用したECサイト構築に着目し、「B2C Commerceデベロッパー」の技術者育成に取り組んできました。昨今は、前述したようにECサイト開発の期間短縮、コスト圧縮が課題となっています。Salesforce Commerce Cloudの充実した基本機能や開発環境の質の高さに加え、ラックのノウハウを詰め込んだ「テンプレート開発モデル」がそれを解決できると考えています。
ラックとして考えるSalesforce Commerce Cloudの特徴は次のような点です。
- Salesforceのプラットフォーム上に商品在庫、顧客の購買履歴、ECサイトにおける行動データ、アプリの活用データ、販売データ、顧客データなどのデータを統合し、顧客一人ひとりに最適なサービスを提供すること(ユニファイドコマース)が可能
- マーケティング、マーチャンダイジング、コンテンツ、プロモーション、カスタマーサービス、フルフィルメント、AI(人工知能)など機能が豊富である
- オープンな開発環境かつモバイルファーストのサイトフレームワークが提供され、簡単にカスタマイズや拡張ができること
Salesforce社との協業の中で出てきたアイデア
Salesforce Commerce Cloudの技術者育成と案件化に向け活動している中で、セールスフォース・ジャパン社から次のような打診を受けました。
『手軽に「Salesforce Commerce Cloud」が導入できるスターターパックのようなものがつくれませんか?』
ラックは、セールスフォース・ジャパン社とサイバーセキュリティ対策の提供でパートナーシップを組んでいますが、今回はECサイトの開発実績も高い評価を受けました。もともと、大規模なECサイトのプラットフォームに最適な「Salesforce Commerce Cloud」の開発実績を増やしていきたいといった思いがあったため、すぐに検討を開始しました。
Salesforce Commerce Cloudの導入スターターパックとしてサービス化
手軽に導入できるようにするため、基本的にはSalesforce Commerce Cloudのアーキテクトである「Storefront Reference Architecture」に寄せ、企業が何を望んでいるのかについて仮説を立て、サービス内容を検討しました。
仮説を基に洗い出したカスタマイズ機能に対して、実際に企業と対話しているセールスフォース・ジャパン社の営業部門の方の協力も得ながら、企業のニーズと照らし合わせた上で、初期導入機能を選定しました。
また、ラックならではのサービスとするために、ラックの強みでもある「セキュリティ」の要素を組み込めないか考えました。例えば、ラックでは「SaaS設定診断サービス」を提供しています。SaaS設定診断サービスではSalesforce Commerce Cloudの設定状況を診断できます。Salesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービスでは、構築後のECサイトに対してラックの「SaaS設定診断サービス」による診断を実施し、セキュリティを担保するサービスとして提供することを想定しています。
サービス名に込めた思い
今回、サービス名として「Salesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービス」と命名しましたが、サービス名を決めることに大変苦労しました。本サービスの開発チーム内で『顧客にサービス名から何を連想してほしいか』を考え、サービス名の候補を考えました。
連想してほしいこと
- スピーディー(特急)で低価格に提供できる
- おすすめの設定ですぐにインストールするといった意味合いで使われるエクスプレスインストールを連想させる
- ECサイトの立ち上げを強力に後押しする
- 事業が軌道に乗るとイメージを込めて
サービス名候補
- Salesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービス
- Salesforce Commerce Cloud イージーオーダー開発
- ECサイト イージーオーダー開発
- ECサイト エクスプレス構築サービス
- ECサイトクイック開発サービス
- EC開発スターターサービス
- EC開発スターターパック
- ECサイト開発スターターパック
- EC launch catapult
上記候補の中から最終的には以下観点でサービス名を決定しました。
- Salesforce Commerce Cloudを活用したサービスであることが伝わること
- スピーディーに開発ができることが伝わること(特急=エクスプレス)
- 立ち上げの後押し、事業が軌道に乗ることを連想させる「エクスプレス」といったキーワードを入れたい
議論を重ねた結果、Salesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービスと命名しました。1日も早く認知され、世の中に広まるよう実績を作っていければと思います。
こんな悩みを持つ企業をSalesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービスで支援したい
2023年2月よりサービスを開始するSalesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービスは、以下のような悩みを持つ企業にぜひ導入を検討してもらいたいです。
- ECサイトを作りたいが、どのサービスパッケージを利用して作ったらいいかわからない
- スモールスタートでECサイトを開発し、徐々にシステムを拡張していきたい
- 出来上がりイメージを実際に見ながらECサイトを一緒に作っていきたい
- Salesforce(CRM)を利用していて、ECでの顧客データを単一のプラットフォーム上で管理したい
- セキュアで堅牢なシステムを作りたい
- 構築したシステムを長期安全に利用し続けたい
上記1つでも当てはまるようでしたら、まずはラックまでお問い合わせください。今後も、Salesforce Commerce Cloudエクスプレス開発サービス導入の様子を細かくお伝えしながら、企業のビジネス拡大を支援していきます。
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