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若者がITで描く夢の実現を応援する、ラックの「ITスーパーエンジニア・サポートプログラム"すごうで"」。2018年度は樋口光輔さん(18歳、千葉県在住)を支援しました。ラックが樋口さんの活動をどのように支援したのかをお伝えします。
救命が間に合わず亡くなる人を減らすために
樋口さんの研究は、知人が急性脳疾患で亡くなった経験から、急病者を早期に発見できれば一命を取り留めることができるのではないか、と考えたことがきっかけでした。
そこで樋口さんは、
- 急病による転倒時に通知を発信する機能を備えたウェアラブル端末の開発を目指す
- ウェアラブル端末にはカメラや通話機能も搭載し、倒れた人の安否や病状の程度を遠隔地から確認できるようにする
と提案し、厳正な審査の結果、支援対象者として決定されました。
4月に入って間もなく、樋口さんをラックにお招きし、キックオフミーティングを行いました。ここで、樋口さんをサポートするメンターとして、当社サイバー・グリッド・ジャパン IoT技術研究所のメンバーが選任されました。
既存製品から学ぶ
メンターと樋口さんが最初に議論したことは、彼が目標とするデバイスを開発するためには何をしなければならないかを決めることです。そのための最初の挑戦として、既に世の中にあるウェアラブル端末を分解して、内部がどうなっているのかを調査することにしました。市販のスマートウォッチの中から、目標とする機能と似たものを調査対象として選びました。
分解しようとしたスマートウォッチの筐体は非常に堅牢で、分解のために専用の工具が必要でした。メンターが必要な工具のキットを選定し、樋口さんと共同で分解作業に取り組み、既存の製品がどのような仕組みになっているのかを実際に目で見て学ぶことができました。
一方で樋口さんは、人が急病で倒れる時、どのような身体的な変化が起きるのか、父の知人の医師を訪ねてインタビューするなど、端末に必要なセンサーを選択するための知見の獲得に精力的に取り組みました。
M5Stackとの出会い
メンターと樋口さんは次に、プロトタイプを開発するためのハードウェアの選定に取り掛かりました。通常IoTデバイスのプロトタイピングにはRaspberry PiやArduinoがよく使われますが、メンターが秋葉原の電気街にいって見つけてきたのは、ベーシックなIoTデバイスとして注目されているマイコンモジュール「M5Stack」という製品でした。
M5Stack
ESP32プロセッサを搭載したデバイスであり、TFTカラーディスプレイ、microSDカードスロット、スピーカーならびに各種センサーを標準で備え、またその名の通り目的に合わせたI/Oをスタッカブルに組み合わせることができるものです。
これならば、樋口さんが目指す腕時計型のウェアラブル端末のプロトタイピングに適していると考えられました。
経験したことがないIoTプログラミングに奮闘
樋口さんは学校でPCプログラミングの経験を経験していましたが、IoTデバイスのプログラミングは初めての経験でした。 PCではOS(基本ソフト)が基本的なデバイスを制御するので、プログラマーはデバイスの違いを意識する必要はありません。IoTデバイスはOSの制御下にないため、プログラマーはデバイスそれぞれに固有の処理を行うコードを記述しなければなりません。樋口さんは、メンターの支援を受けながら、初めて触れるIoTデバイスのプログラミングに試行錯誤の日々が続きました。
ひたすら「転ぶ」
春から始まった挑戦も、気が付けばもう秋の終わりに差し掛かっていました。樋口さんはメンターと相談し、加速度や脈拍といった様々なセンシングデータから取捨選択した上で、この1年のゴールを、「転倒を検知し、PCにアラートする」と再設定しました。
それでも、常に動いている多機能センサーからのデータの中から、何をもって「転倒」と判断しアラートするかは大きな課題でした。メンターを交えた議論の結果、テストを繰り返してデータを集め、転倒かどうかの閾値を見つけるしかない、という結論に達した樋口さんは、友達の助けを借りながら、学校のグラウンドで、マットの上に倒れこむテストを何度も繰り返しました。収集したデータの処理方法としては最小二乗法※を適用し、彼なりの閾値を見つけます。
※ 誤差を伴う測定値の処理において、その誤差の二乗の和を最小にすることで、最も確からしい関係式を求める方法
最終報告会
年が明けて3月、ラック社内で最終報告会が行われました。樋口さんはそこでも華麗に転倒して見せ、PCにアラートが上がることを実証してくれました。会場にはそれを暖かく見守るメンター達の姿がありました。
最終報告会の参加者からもポジティブな意見が多く、樋口さんの一年間の努力への評価と今後の発展に対する期待の声が聞かれる報告会となりました。
"すごうで"の1年を終えて
1年間の挑戦を通して、樋口さんは様々な学びを得ることができたことでしょう。しかし、彼の描いた夢の実現はまだ道半ば、やるべきことは沢山あります。私たちはこれからも樋口さんの夢の実現を支援するとともに、樋口さんに続く、「ITによって社会をより良くしたい逸材=すごうで」を発掘し、若き才能の開花のために惜しみない支援を続けてまいります。
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