LAC WATCH

セキュリティとITの最新情報

RSS

株式会社ラック

メールマガジン

サイバーセキュリティや
ラックに関する情報をお届けします。

ラックピープル | 

産学情報セキュリティ人材育成交流会に参加しました!~パネリストとして伝えたかったこと~

12月3日(日)、東京大学にて、第6回産学情報セキュリティ人材育成交流会~インターンシップに向けて~が開催されました。(前回の様子はこちら

プログラムの趣旨としては、セキュリティ業界においてインターンシップの受け入れを検討している企業と学生の交流を図るといったものです。そのプログラムの1つにパネルディスカッションがあり、今回はそのパネリストを務めさせていただきました。東京大学の江崎教授、マイクロソフト株式会社の村木さまをコーディネータとして、セキュリティエンジニアとして働く4名で「セキュリティの仕事に就くとは?」というテーマでディスカッションを行いました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

なんとパネリストの大半は文系卒エンジニア!

「セキュリティエンジニア」というと、「学生時代から情報系学部で技術をバリバリやってきた!」という人ばかりなイメージが強いですが、今回パネリストを務めた4名のうち、私を含めて3名が文系卒のエンジニアでした。これは、例え文系学部の学生さんであっても、セキュリティ業界で活躍できるということを示しているのではないでしょうか。ですので、文系であっても興味やヤル気があれば、是非、セキュリティ業界にどんどんチャレンジしていただきたいと思っています。(リコチャレの文系版とか作ってみたらいいかもしれません(笑))

学生時代に身に付けておきたいスキルは、コミュニケーション能力と英語がダントツ

会社で働くということは、自分の仕事の先に、お客様・チーム・上司などの「相手」が必ずいて、その「相手」を意識した仕事ができるか?という点が重要なポイントになってきます。「コミュニケーション能力」というと抽象的で分かりにくいかもしれませんが、「現場では、相手の状況や言いたいことの意図を汲み取って、相手に合わせて説明する力が求められる」といった声があがっていました。また、相手への配慮や気遣いも、大事なコミュニケーション能力の一つだと思います。
英語については言わずもがな、セキュリティや技術、脆弱性に関する情報やニュースの一次ソースやマニュアルは、とにかく英語が多いです。今は精度の高い翻訳サイトもありますし、意外となんとかなったりするので、英語を完璧にこなす必要は勿論ないです。ただ、苦手意識があるなら、学生時代に取り除いておいた方が会社に入ってからがラクチンです。

彼女はできるのか?

学生さんから、「セキュリティ業界では女性が少ないが彼女はできるのか?」という質問があり、会場が一気に和みました(笑)。男性陣の回答としては、「作るチャンスは意外とある!」とのことです。上にも書きましたが、セキュリティ業界は文系卒の方も沢山働いています。文系が多いということは、女性率も比較的高く、極端に女性が少ないというわけではありません。また、社内だけでなく、外にも色々と機会は転がっているということでしたので、先に挙げた「コミュニケーション能力」も活かしてキャリアも彼女もゲットしていただけたらと思います。(一番いいのは、入社前に作っておくことだと思います!)
それ以外には、「スキルアップ方法は?」「苦手な分野の仕事にはどう対応しているのか」「ちゃんと休みの日には休めるのか」「やりがいと技術向上/報酬はどの程度関係しているのか」といった内容について、普段の仕事内容も絡めつつ、お話しさせていただきました。

懇親会の様子

懇親会の様子

大事なのは、「きほん+α」

長いと思っていた70分のパネルディスカッションでしたが、あっという間に終わってしまったので、話したいと考えていたことのほんの一部しかお伝えできませんでした。大事なこと、世の中には沢山あるとは思いますが、そのうち私が日々仕事をしていて特に大事だなと感じていることのいくつかを書き出してみます。身に付けておきたいスキルの箇所でも見て取れるように、「セキュリティ業界で働く」といいつつも、セキュリティ技術以外で大事なこともとても多いなと感じています。

「きほん」

①モチベーションや向上心を持つ(保つ)
②技術について、理論だけではなく仕組みをしっかり理解しよう(入社してからでも大丈夫!)
③プログラミング力は持っておくに越したことはない
④「目標に対して計画を立て、限られた時間の中でいかに100%に近い成果物を出すか」
という意識で、日々のレポートなどにも取り組んでみよう

「+α」

⑤人には無い「何か」で、自分ならではの "セキュリティ×○○" を持とう

③は、攻撃検証の際に攻撃コードを修正する必要がある場合に必要ですし、業務効率化の面でもとても重宝すると思います。④は、社会人になると、報告書や講演資料、プレゼンなど、仕事で成果物を出さなければいけない局面が沢山あります。私自身、「学生時代にもっと真面目に、計画的にレポートなどに取り組んでおけば、より効率的に進められただろうに!」と何度も後悔したので(笑)、「面倒だけど今やっていることが会社に入ってから役に立つ」と長い視点で考えつつやってみるといいかもしれません。⑤は、「自分の会社」や「自分」を選んでもらうための1つのツールとして役立つのではないかと思っています。

セキュリティのイベントや勉強会に参加している学生さんは本当に勉強熱心な方が多く、今回も貴重な休日の時間を使って交流会に参加しており、それだけでも十分なモチベーションとやる気を持っているのが分かるなあと感心していました。弊社を含めた色々なインターンシップに参加して、よりセキュリティ業界で働くイメージを持っていただき、納得のいく就活ができるよう、学生のみなさんを応援しています!!

この記事は役に立ちましたか?

はい いいえ

関連記事

LAC WATCH

関連記事をご紹介します

  • リケジョのサイバーセキュリティ体験会!(前編)

  • 夏のリコチャレ2016 リケジョのサイバーセキュリティ体験会のご案内

  • セキュリティエンジニアを志す学生が集結!社会人との交流会を開催