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ラックによる「AIとセキュリティ」の祭典、有識者と専門家の講演に1,000人超が集結

ラックは、主催イベント「LAC Security & AI Day 2025」を2025年1月30日に、東京・紀尾井町で開催しました。現地に200人、オンライン配信に1200人の計1,400人の登録者を集める大規模な会となりました。

「LAC Security & AI Day 2025」オンサイト会場の様子

LAC Security & AI Day 2025の概要

AIが急速に普及し、情報システムやセキュリティの脅威にも大きな影響を与えている中で、「セキュリティとAI活用の今と未来」をテーマに、著名な有識者やラックの専門家による多数の講演やパネルディスカッションが催されました。午前は5つの講演、午後はAIトラックとセキュリティトラックに分かれて講演が行われ、第三部のナイトセッションに続きます。

午前の講演内容

最初の講演は、ラックの代表取締役社長である西本逸郎による『IT専門家と現場のギャップを埋める教育とは?』です。企業が実施すべきセキュリティ対策において、IT専門家と現場の業務、そして経営者のリーダーシップではカバーできない範囲があるとしました。このギャップを埋めるために、拡大するサイバー戦争や、事業のデジタル化によって「想定外」の状況をむしろ前提にするべきであるとの認識を持つべきだと西本は話しています。

ラックの代表取締役社長 西本逸郎
ラックの代表取締役社長 西本逸郎

続いて、慶應義塾大学教授で「インターネットの父」として広く知られる村井純氏が登壇しました。『インターネット文明におけるセキュリティ』を題材に、IoT機器だけでなくロボットまでもインターネットにつながる現代において、AIで管理する統合的なネットワークとデータ管理の必要性を説きました。さらに、サイバーセキュリティ対策と災害対策が重要になるとしています。

慶應義塾大学教授 村井純氏
「インターネットの父」村井純氏が登壇

3つ目の講演は、ラックの最高技術責任者(CTO)である倉持浩明による『生成AI時代のサイバーセキュリティ:生成AIと共に戦うための戦略と準備』です。生成AIの進展により、サイバー攻撃のさらなる高度化が懸念されています。一方で、防御側も生成AIをセキュリティ対策に活用していますが、今後さらに生成AIが進展すると、サイバー攻撃は予測不可能かつ自律的なものに進化する可能性があると指摘しました。

4つ目の講演は、明治大学教授の高木友博氏による『現在のAI 隆盛の本質、これからどうすべきか生成AIのセキュリティ応用』です。AIを先端研究と社会実装の両面から「AIのエッセンス(気を付けるべき核心)」「これから起こること」「AI×セキュリティ応用」について説明しました。特に、セキュリティへの応用では、通常とは異なる動作や異常なデータの検知やペネトレーションテストなどに有効であるとしました。

午前の講演最後は、NTTデータグループのエグゼクティブ・セキュリティ・アナリストである新井悠氏による『企業におけるサイバーセキュリティの実践~グローバル企業の現場から~』でした。新井氏はまず、NTTデータのゼロトラストの歩みを紹介。コロナウイルスのパンデミックを機に働き方改革を進め「ヒト」「ルール」「テクノロジー」を軸に、ゼロトラストを推進したと話しました。

午後はAIとセキュリティの2つのトラックに

午後は、AIとセキュリティの2つのトラックに分かれ、講演が行われました。

セキュリティトラックでは、ラックサイバー救急センターの石川芳浩による『日本を狙うサイバー攻撃の最新動向とその対策』、ニューリジェンセキュリティの仲上竜太氏による『ゼロトラスト・クラウドセキュリティのこれから』、そして、3つのパネルディスカッション『世間を騒がせる大規模システム障害を斬る』『ダークウェブと犯罪集団の最新事情』『ディスインフォメーションと詐欺行為』を開催しました。

AIトラックでは、ラックAI技術部のザナシル・アマルによる『最先端のAI活用はセキュリティをどう進化させるか』、ラック金融犯罪対策センターの木村将之による『複雑化・巧妙化する金融犯罪とAI活用による不正検知』、さらに『ラックのAI×セキュリティ研究の実例』『ラック"マル秘"社内生成AI開発ストーリー』の講演、そしてパネルディスカッションが行われました。

オンライン配信はここで終了し、現地会場では第三部としてナイトセッションに移行しました。ナイトセッションは、講演の登壇者やラック担当者と対面して話ができる立食パーティー形式の場となり、参加者の興奮が伝わってくるひと時となりました。

LAC WATCHでは後日、LAC Security & AI Day 2025のさらに詳しい内容を紹介します。

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