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5月19日に米マイクロソフト社が、2022年6月15日でInternet Explorerデスクトップアプリケーション(以後IE)のサービス終了と無効化を発表しました。1990年代より長年にわたり、特に企業の業務用途では幅広く活用されてきたIEが、ついに終焉を迎えることになります。
現在も業務用WebアプリケーションにIEを利用しているユーザは多く、この発表に頭を悩ませる方も多いでしょう。
本記事では、マイクロソフト社が提供する情報をもとに、救済策と言われる「IEモード」の内容と、EOL(End Of Life:サービス終了)に向けてユーザーが執るべき対応策を考えていきます。
※ 当記事の情報は2021年7月12日時点の情報に基づきます。最新の情報はマイクロソフト社の公式情報をご確認ください。
Internet ExplorerのEOL(サポート終了と無効化)
Microsoft社の発表によると、2022年6月15日のサポート終了日以降は累積的な更新プログラムの適用によってIEを起動できなくなり、IEの実行プログラムであるiexploer.exeを実行した場合、Microsoft Edgeにリダイレクトされる予定です。
EOLの対象
EOLの対象となるWindowsは以下のとおりです。
- Windows 10クライアントSKU(バージョン20H2以降)
- Windows 10 IoT(バージョン20H2以降)
Windows 10以前のOSや、Windows Server、LTSC(Long-Term Serving Channel)のOS上で動作するIEについては対象となっていないため、継続利用が可能です。また、IEの基盤となる、MSHTML(Trident)エンジンについては引き続きサポートされますので、MSHTMLプラットフォームをベースとするカスタムアプリやサードパーティ製アプリは、今回のEOLの影響を受けません。なお、2021年後半にリリース予定のWindows 11においては初期状態からIEが無効化されます。
レガシーアプリの救済策「Internet Explorerモード」
マイクロソフト社は、IEの後継としてのEdge(Chromium版)への移行を強く推奨しています。しかし、IEに互換性を持たせていたレガシーアプリケーションをEdgeで動作させるには、相応の期間と費用が必要となり、簡単ではありません。
様々な事情により、EOLまでにEdgeへの移行が間に合わないユーザーのために救済策として提供されているのが「Internet Explorerモード」(IEモード)です。
IEモードとは
IEモードとは、Edgeに搭載された、IE互換Webアプリとサイトを利用するための機能で、Edgeのウィンドウ内でIE互換のアプリケーションやサイトを実行できます。この機能によって、IEが無効化された後も、レガシーアプリケーションの利用を継続できます。
IEモードで表示するページは、IEと同じようにブラウザエンジンとしてMSHTML(Trident)エンジンが利用されますので、これまでIEで利用していたアプリケーションをEdge上で利用できるようになります。
Edgeで表示するサイト、IEモードで表示するサイトを、あらかじめサイトリストXMLファイルで定義しておくことで、動的にモードを切り替えられるため、ユーザーはエンジンの移行を意識することなく、Edge用サイトとIEモード用サイトを併用できます。
IEモードを利用するための前提条件
IEモードを利用するためには3つの前提条件があります。
①OSバージョンと更新プログラム
以下の表はWindows 10におけるIEモードを利用する際のバージョンと適用が必要な更新プログラムを抜粋したものです。これらのバージョンおよび更新プログラムの適用が前提条件となりますので、IEモードの利用開始前に適用状況を確認しておきましょう。
OS | バージョン | 更新プログラム |
---|---|---|
Windows 10 | 1909以降 | - |
1903 | KB4501375以降 | |
1809 | KB4501371以降 | |
1803 | KB4512509以降 | |
1709 | KB4512494以降 |
※ IEモードの前提条件はこちらに公開されています。
Internet Explorer モードとは | Microsoft Docs
②Microsoft Edge 管理用テンプレートの構成
利用するクライアントPCのグループポリシーで、Edge管理ポリシーを設定する必要があります。ポリシーのテンプレートは以下のサイトから、利用するEdgeのバージョン、ビルド、プラットフォームを選択し、[ポリシーファイルを取得]をクリックすることでダウンロードできます。
入手したポリシーテンプレートを適用したら、グループポリシーエディタより以下の構成を行います。
[ユーザーの構成/コンピューターの構成] > [管理用テンプレート] > [Microsoft Edge] > [Internet Explorer 統合を構成する]を[有効]に設定します。
※ ポリシー設定やIEモードへリダイレクトするサイトリストの設定方法は、以下に記載されています。
IE モード ポリシーの構成 | Microsoft Docs
③Windowsの機能でInternet Explorer 11が有効になっていること
[コントロール パネル¥すべてのコントロール パネル項目¥プログラムと機能]の[Windowsの機能の有効かまたは無効化]から、[Internet Explorer 11]が有効になっている必要がありますので有効化しておきましょう。
IE11との互換性
IEモードを利用すれば、これまでIEで表示していたアプリケーションやサイトを引き続き利用できます。しかし、これまでのIEとは異なり、Edgeのウィンドウ内でMSHTML(Trident)エンジンを実行するものであるため、これまでのIEの機能がすべて使えるものではありません。Microsoft社は以下のように情報公開しています。
IEモードでサポートされるInternet Explorer機能
- すべてのドキュメントモードとエンタープライズモード
- ActiveXコントロール(Java、Silverlight など)
- ブラウザーヘルパーオブジェクト
- セキュリティゾーンの設定と保護モードに影響するInternet Explorerの設定とグループポリシー
- IEChooserで起動した場合のIE用F12開発者ツール
- Edgeの拡張機能(IEページのコンテンツを直接操作する拡張機能はサポートされていません)
IEモードでサポートされないInternet Explorer機能
- Internet Explorerのツールバー
- ナビゲーションメニューを制御するInternet Explorerの設定とグループポリシー
- IE11またはEdgeのF12開発者ツール
また、Edgeの仕様に基づいた互換性の問題も一部存在しますので、これらの情報を確認したうえで動作検証を行い、改修の必要性や利用可否を判断しましょう。
Japan Developer Support Internet Team Blog -IE モードのよくあるご質問- 互換性に関する情報
IEモードのサポート期限
IEモードにもサポート期限があります。マイクロソフト社は、IEモードのサポートについて「少なくとも2029年までの現在および将来のWindowsクライアント、Windowsサーバ、およびWindows IoTリリース(Windows 11を含む)のライフサイクルに従います」と述べています。
2029年と聞いて先は長く安心と感じるかもしれませんが、例えば現在リリースされているWindows 10バージョン20H2のサポート期限は2023年5月9日であるため、このバージョンのWindows 10で動くIEモードのサポート期限も2023年5月9日となります。そのため、IEモードを安全に使い続けるためには、半期ごとにリリースされる機能更新プログラムによるバージョンアップを継続的に実施する必要があります。
Internet ExplorerのEOLに向けて行うべきこと
Edgeへの移行が完了している、または移行計画が定まっているユーザーはEOLに向けて行うべきことはありません。
Edgeへの移行が完了しておらず、EOLまでの移行が間に合わない可能性のあるユーザーは、まずIEモードの利用を検討する必要があります。前述の通り、これまでのIE 11と異なる点もありますので、IEモードでの動作検証を十分に行う必要があります。
動作検証の結果、全く動かないことはまれですが、アプリケーションによっては軽微な改修が必要になる場合もありますので、余裕を持った作業計画と速やかな対応が必要です。
なお、IEモードの利用に関して、マイクロソフト社から「Getting Started ガイド」が公開されていますので、こちらを参考にした導入をお勧めします。
Microsoft Edge + Internet Explorer モード Getting Started ガイド
IEモードは一時的な救済策
IEモードを活用することで、これまでIE上で動いていたアプリケーションやサイトを継続して利用できます。しかし、マイクロソフト社はEdgeへの移行を強く推奨しています。
このことから「IEモードがあるから大丈夫」ではなく、IEモードはEdgeへの速やかな移行が困難なユーザーに対する、あくまで「一時的な救済策」であることを念頭に置き、現役のレガシーアプリケーションの利用を継続しながら、余裕を持ったEdgeへの移行、システム更改計画を立て、実行することが重要となります。
ラックでは、セキュリティやインテグレーションなどいずれの観点からも、お客様のシステム活用を支援しています。本記事で紹介したIEモードの活用やEdge互換を図るためのアプリケーション改修、システム更改や導入支援など、ラックが持つノウハウはシステム活用に関する様々な要件に対応していますので、お気軽にお問い合わせください。
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