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こんにちは!らっこ中継班です。
らっこ中継班は、インターネット中継により多くの方へ情報を提供し、情報セキュリティに関するコミュニティの活性化を図ることを目的とした、複数の部署を跨った社員の有志です。
先日「日本発の情報セキュリティ国際会議 CODE BLUE2016」が開催され、らっこ中継班で2拠点のクローズド環境で映像配信を実施しました。その映像配信の構成、運用結果、課題について書いてみました。
概要
要望として、CODE BLUEでは会場が2箇所に分かれているため、5階のコンテスト会場を1階ホール(ホワイエ)のテレビに向けて映像を送出することを依頼されました。この中継は「must be」ではなく、「might be」程度で良いとのことでしたので、技術者として燃え、全力を出して作業をしてきました!
構成
1.構成図
1階ホールのホワイエ
・1階ホールは2トラックある会議が開催される場所で、ホワイエはその通路
・テレビは通路に設置され、そこに5階コンテスト会場のライブ映像を表示
5階コンテスト会場
・Hack2Win、Hack-a-Tronのコンテストの風景を1階ホワイエに設置したテレビに送出
2.カメラ
コンテストブース全体が見渡せるよう、広角気味の絵が欲しかったため、アクションカメラを用意しました。参加者、運営側にカメラを意識させないように、小さな機材で目立たないよう気をつけました。
3.カメラ切り替え
CEREVO LiveWedgeという機材を使っていましたが、そのままでは映像の自動切り替えができません。そこで、Raspberry Pi上にLiveWedge APIを組み込み指定時間毎に自動切り替えをするプログラムを動作させました。
LiveWedge APIは、go言語で記述されているがコンパイルし、サンプルプログラムを実行するだけで映像切り替えができました。本当に便利なAPIを提供していただけました。
./autotrans 192.168.1.10 → 詳細はブラウザで設定
4.映像転送
映像配信機材は、情報セキュリティワークショップin越後湯沢で行った配信機材と同じLKV373Aを使用
5.拠点間転送
今回CODE BLUEのネットワークは、CBNOCにて構築いただきました。詳細は、CBNOCの記事が出ると思いますが、5階および1階両方にフレッツ光を引き、Ether-IPによる、L2ネットワークを構築いただきました。そのネットワーク上で、LKV373Aで映像の送受信を行ないました。(この辺りの動きは、湯沢WSの動きと同じです)
運用結果(CODE BLUE当日、発生した問題)
トラフィックは15Mbps。この機材はこんなトラフィックを出し、綺麗でした。(青色の部分が映像送出トラフィック)
問題は、数秒間隔でブラックアウトやブロックノイズが発生したことでした。
おそらく瞬間的なバーストトラフィックにより、ブロックノイズやブラックアウトが発生したと思われますが、最終的にはネットワーク設計の仕様もあったため、この状態でOKを出しましたが今後の課題です。
今後の課題
「ライブ配信中」という画像が30秒となり間延びしてしまいましたので、「ライブ配信中」画像だけ時間を短くすることを検討したいと思いました。(APIを使ったプログラム作成)
例)カメラA-30s→カメラB-30s→画像-10s
本イベントでは、ブロックノイズやブラックアウトが発生しましたが、致命的な問題はなくテレビの周りに人が集まって見ていただけました。
評価は聞こえてきませんが、1日目の昼以降には、5階コンテスト会場に人がたくさん参加していただけたように感じました。とはいえ、5階会場が存在することを、1階会場へアナウンスが足りてなかったのは、運営側として別の課題です・・・
らっこ中継班は、本記事が広がり、多くのコミュニティの活性化につながることを期待するとともに、今後も情報セキュリティの啓発活動に、中継という立場から支援を続けていきます。
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