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ラックピープル | 

え?今さらHeartBleedの話ですか?

2014年のゴールデンウィーク前に大騒ぎしたOpenSSLの脆弱性「HeartBleed」
(CVE-2014-0160)を覚えてらっしゃいますか?

「あーあー、あれね。脆弱性対応辛かったよなあ」
「あの時期はStrutsとかIEとかの脆弱性対応も重なって悲惨だった」
「俺のゴールデンウィークを返せ」

と思い出にふける方々は問題ありません。

「なんで今さらその話題?」

と思われるかもしれませんが、いまだにHeartBleedを狙った攻撃は継続しており、隠れたところで被害が発生しています。
以下のグラフはラックのセキュリティ監視センターJSOC(Japan Security Operation Center)で検知しているHeartBleedに対する攻撃の件数を示したものです。2016年度も継続して攻撃が行われています。攻撃が継続していることは世界中に脆弱なOpenSSLが稼働しているサーバが多いことを示しています。

JSOCで検知しているHeartBleedの攻撃件数

JSOCで検知しているHeartBleedの攻撃件数

脆弱性の公開から2年が経過した現在もまだ対応していない脆弱なサーバがあり、攻撃の被害を受けている事例を確認しています。HeartBleedによって情報が漏れ続けていても、
サービスは安定し稼働しているため、攻撃の被害に気づいていない組織も多くあります。セキュリティ監視サービスを受けていて攻撃検知の連絡を受けた場合や、漏えいした情報が悪用された結果、外部から指摘を受けた場合に、被害に気付いているようです。

バージョンアップが漏れているケースには以下のようなものがあります。皆さんの周りでもこのようなケースに該当していないかご注意ください。

  • OpenSSLをバージョンアップしたが、再起動していないので、古いバージョンのOpenSSLが使用され続けていた
  • 複数バージョンのOpenSSLが導入されていることに気づかず、古いバージョンが使われていた
  • アプライアンスにOpenSSLが組み込まれていることに気づかず、確認が漏れていた

重要なデータを守るためのソフトウェアの脆弱性が悪用されると
ダメージが大きくなります。

「今さらHeartBleedを注意喚起するの?」
と思うかもしれませんが、

ぜひ今一度、周りに古いOpenSSLが残されていないか確認してください!!!!!!

2014年 HeartBleedが出現した当時のJSOCのレポート

JSOC INSIGHT vol.5

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