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"すごうで 2015" レポート

山内 奏人

僕は、「すごうで2015」で支援して頂き、アメリカに視察旅行へ出かけました。渡米の目的は2つあり、1つは「アメリカの学校でのITの導入の様子を見学すること」、もう1つは「トップ企業の最先端の開発現場や考え方を見せて頂くこと」でした。

アメリカの学校は、合計4校訪問しました。ハイスクールだけでなく、幼稚園や小学校も見学させてもらいました。テクノロジーの導入が進んでいて、ノートの代わりにノートパソコンを使用し、先生が生徒達の理解度を手元のモニターで確認していました。また、小学校1年生は音読の練習のために、1人1人が自分のパソコンにマイクを通して録音したものを先生に提出していました。ICTを活用した反転授業を行なっている学校もありました。産学連携も珍しいことではないそうで、企業からデバイスの提供を受けるだけでなく、エンジニアも派遣されてくるとのことでした。また、生徒達は学校で学んだことを、企業の中で実践させてもらえるという話は、非常にうらやましいものでした。彼らが「学んだことを実践できる場があると、何のために今これを学んでいるのかということが明確になって、学校の授業を受ける際、とてもモチベーションが高まるんだ」と話してくれたのが、強く印象に残りました。

トップ企業訪問については、Apple本社とMicrosoft本社を訪問させてもらいました。Appleでは、日本人エンジニアの方にお会いして、Appleでの仕事や、シリコンバレーでの生活についてたくさん教えて頂きました。また、学生時代どう過ごして、その後どういうキャリアで今の自分があるのかという話はとても刺激的でした。Appleは建物の細部まで、ひとつひとつがとても洗練されていて、イメージ通りで感動しました。

Microsoftでは、最先端技術を見せて頂いたり、開発エンジニアの方から直接お話を伺ったりしました。巨大な敷地にいくつもビルが立ち並び、まるで1つの都市のようでした。強く印象に残ったのは、社内のいたるところに「give」というサインがあり、それは、チャリティやボランティアなどの活動を積極的に行おうというMicrosoftの理念を表しているとのことでした。社員の方々はその理念に基づき、地域などで積極的に活動し、会社がそれを応援しているということです。例えば自分の子どもの学校で2時間ボランティアをしたとすると、Microsoftがその2時間に対して学校へお金を寄付する仕組みになっているそうです。学校側は、社員の2時間の貢献+Microsoftからのお金の両方を得られるのです。企業は社会に対して商品やサービスを提供するだけでなく、社会に対して積極的に貢献していくのだという考え方に心を打たれました。

今回は「学校」「企業」訪問が主な目的の渡米でしたが、他にもBlue Field StrategiesというITコンサルティング会社の方に、コンピューター歴史博物館に連れていって頂いたり、Stanford大学の卒業生の方に大学を案内して頂いたりと、言葉ではいい表せないほど充実した10日間でした。

以上のように、今回のアメリカ訪問では、たくさんの刺激を受けることができました。見てきたことは、まわりの友人や先生方ともシェアし、自分達の環境にどう参考にできるのか工夫していきたいと思っています。また、見学した4校以外にも、どういうIT導入をしているのか引き続きリサーチを続ける予定です。今回、このような機会を与えて下さった「すごうで2015」に、心から感謝しています。本当にありがとうございました。

Massive thanks to everyone who made me grow during this trip
*Microsoft Corporation
*Apple, Inc.
*Blue Field Strategies
*St. Thomas School
*Tesla STEM HS
*Kent-Meridian High School
*Rancho Milpitas Middle School
*DC Design

Thank you very much for showing me the real U.S. I could open a new door to the future. All these amazing experiences with you boosted me to upgrade the world. I will devote myself to push the human race forward as a return of this awesome experience.

以上

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