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2025年 社長年頭挨拶

新年あけましておめでとうございます。平素より格別のご理解を賜り厚く御礼申し上げます。年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。

昨年の流行語大賞は「ふてほど」でした。一部で話題になったドラマ『不適切にもほどがある!』の略語です。このドラマは、昭和の中学校体育教師が、令和6年にタイムスリップし、カルチャーショックを受けたり、逆に、現代人に示唆を与えたりといったストーリーが展開されます。

とりわけ、昭和時代の「常識」が、現代ではパワハラ、セクハラといったコンプライアンス基準に引っかかるものである一方で、今は忘れてしまった大切なものがそこにあるのではないか、といった問題提起が主題だったと理解しています。

私は、デジタル化による「不寛容な時代」の到来への懸念も、ヒットの背景にあるのではないかと考えています。

SNSが普及し、自由な発言を誰でもできるようになり、例えば、互いの行動を「監視」し強烈な同調圧力をかける、或いは、炎上に発展するなど、曖昧さを許容しないゼロかイチのどちらかに分断され、誰も明確な解決策を見出せないでいる状況に陥るのではないかと感じています。

さらに、生成AIなどの技術の悪用による人を騙す或いは誤解を誘発させる画像や動画などのコンテンツをたやすく作れるようになったこともあり、ゼロイチの分断が益々拡大することも心配です。例えば、「テレビは嘘で、ネットが事実」といった偏った考え方の広まりも、甚だ危険だと感じます。

ラックは「たしかなテクノロジーで信じられる社会を築く。」というパーパスを掲げています。

サイバーセキュリティなどを包含した技術的なサイバーリスク対策だけではなく、人の対応力を強化するセキュリティアカデミーの役割も大きくなる一方だと考えています。さらに、AIなどの先端テクノロジーを、現実的に人の役に立つものとして動かすシステムインテグレーションにも長けています。

今後も、このような「真実」をコツコツと提示し続けることで、デジタルがもたらす負の側面と向き合い、テクノロジーの進化と共に、私たちの存在価値も高めてまいります。

2024年11月、KDDI株式会社によるラック株式に対する公開買付けの開始予定に賛同する意思を表明し、ここに新たな年を迎えました。本年も、自らの存在価値を意識しながら、「信じられる社会」の実現に貢献できるように、真摯に活動してまいります。

株式会社ラック
代表取締役社長 西本 逸郎

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